みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

Introduction


$みのり先生の診療室


はじめまして。佐々木みのりです。

このブログは痔や肛門のトラブルに悩める人の道しるべになるように・・・との思いで始めました。

私の診察室で繰り広げられる様々な患者さんのドラマをリアルにお伝えすることで、誰にも相談できず悩んでいる人の心に希望の光をともせたら嬉しいです。



2018年6月に医療広告ガイドラインが施行されてから自由な情報発信が難しくなりました。

しかし患者さんにとって有益な情報は、今まで通り、このブログで包み隠さず伝えていきたいと思います。



現在は専門的な「病気の解説」や「まとめ記事」は大阪肛門科診療所のホームページ内の「痔と便秘のコラム」に書いております↓


大阪肛門科診療所 ホームページ




私が伝えたいことは主に次の3点に集約されます。


1,手術が必要な痔は非常に少ないです。痔の多くが切らずに良くなります。手術と言われても、その場で決めずにセカンドオピニオンを。

2.痔の根本治療は痔の原因となった排便を直すこと。間違った排便を正さずに手術だけ受けても何度でも痔を繰り返します。

3,肛門科は専門にかかってください(専門外の先生がほとんど)


このブログがお尻で悩める人の救いになれば幸いです。


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直美(ちょくび)ってご存知でしょうか?

 

医者の間ではちょっと話題になっている直美。

 

直接美容に行くことを直美と言います。

 

私は数年前、医学部の学生だった息子と娘に聞かされて知りました。

 

 

私が医師になった頃は、6年間医学部で勉強して卒業し、医師国家試験に合格したら医局に入局して研修が始まりました。

 

だから医学部6回生の時に進路を決めるのです。

 

内科に行こうか、外科に行こうか、どこの科に入るかポリクリ(臨床実習)で決めるのです。

 

私は内科から猛烈勧誘を受けましたが、皮膚科、耳鼻科、麻酔科の3つで迷っていました。

 

結局、阪大皮膚科の友人から猛烈誘われて、しかも教授が歌が大好きということで「みのりちゃん、歌いに来てー!」と言われ参加したカラオケで、すっかり気に入られてそのまま入局した・・・という変わった経緯があります滝汗

 

今から思えばこれもご縁でしたね。

 

友人には強引に誘ってくれて感謝しています。

 

 

当時、皮膚科の中に形成外科がありました。

 

大学によっては別々の診療科で分かれている所もあったのですが少数だったと記憶しています。

 

皮膚科・形成外科でした。

 

だから皮膚科に入ったものの、形成外科の領域に触れることもあって、中では皮膚科と形成班に分かれていましたが、私はラッキーなことに形成外科の先生にもかわいがって頂いたので、基本的な手術手技を形成外科の先生に教わることができました。

 

とてもラッキーだったと思います。

 

 

ところがいつの頃からか臨床研修医制度が始まり、卒業したあと、全部の科を一通り2年間かけて回って、そのあと、どの科にするか決めるんです。

 

それを初期研修と言います。

 

2年遅れで入局か・・・という印象も拭えないですね。

 

息子は消化器外科、娘は産婦人科を選びました。

 

両方とも将来的に肛門科を勉強するつもりで。

 

 

だから私たちの時と比べ、2年遅れで入局する感じ。

 

そこから初めて自分が選んだ診療科の研修が始まる。

 

それを後期研修と言って3年間あります。

 

その間に認定医や専門医を取得するドクターが多いそうです。

 

 

息子も娘もハードな科を選んだので大変ですが、メキメキと技術を付けていて頼もしいです。

 

 

直美(ちょくび)というのは、ここで専門とする診療科に行かずに、直接、大手の美容外科に就職してしまう3年目の医師のことを指します。

 

何が問題なのか?

 

ということについて分かりやすく岩城佳津美先生がブログに書いておられるので是非とも読んで頂きたい⬇

 

 

 

そして医療界でも直美(ちょくび)が問題になっていて、医師サイトでも何度も採りあげられていました。

 

こちらが共同通信が報じた医療ニュースです⬇

 

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増える「直美」医師 好待遇、技術不安視も 識者「指針整備が必要」

2026年2月24日 (火)共同通信社

医師免許を取得して臨床研修を経てから、「直」接「美」容医療に従事する「直美(ちょくび)」と呼ばれる医師が増えている。

 

交流サイト(SNS)の影響などで美容整形の需要が増えたことに加え、高額報酬や勤務環境の良さが要因という。

 

一方、技術の未熟さを不安視する声もあり、専門家は「美容医療機関に向けた指針整備が必要だ」と訴えた。

 ヒアルロン酸注入、糸リフト―。

 

インターネットにあふれる美容に関する用語。

 

美容外科クリニックのウェブサイトをのぞくと、きらびやかな院内や華美な医師の姿が目に飛び込んでくる。

 

SNSで相談を受け付けるクリニックもあった。

 厚生労働省によると、美容外科クリニックは2020年に1404施設だったが、23年に2016施設に増えた。

 

「直美」の道を選んだ医師は12年の16人から22年に198人に大幅増。

 

日本美容外科学会によると、17年に約160万件だった施術件数は24年に約306万件となった。

 なぜ美容外科を志す医師が増えているのか。

 

美容医療は自由診療で高額な施術も多く、年収が2千万円を超える若手もいる。

 

東京都内の美容外科クリニックに勤める雲山竜太郎(くもやま・りゅうたろう)医師(30)は「宿直や呼び出しもなく、一般的な医師に比べて『楽だし稼げる』と思われているのも事実」と語る。

 医療事故を危惧する声も上がる。

 

医師は2年間の臨床研修後、専門医を選んで腕を磨く。

 

美容外科「ヴェリテクリニック」の福田慶三(ふくた・けいぞう)理事(65)は「直美」医師を雇っていない。

 

「患者を1人で診るという経験が少ないため、医師として未熟な場合も多い」と明かす。

 近年、美容医療に関する相談も増えており、国民生活センターによると、22年度の3798件から、24年度には1万736件に跳ね上がった。

 こうした状況から厚労省有識者検討会は24年11月、後遺症などの問題が起きた場合の患者の相談先などを年に1度、自治体に報告することを美容医療機関に義務付ける方針などを提言した。

 愛知医科大の渡辺大輔(わたなべ・だいすけ)教授は全ての「直美」医師が悪いわけではないとした上で、「美容業界は若手医師への倫理観の教育を徹底する必要がある。また、国も美容医療機関の統一的な指針を整備すべきだ」と述べた。


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この記事に関する医師のコメントを拾ってみました⬇

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いや、全ての直美が悪いでしょ。


形成外科専門医や皮膚科専門医を必ずしも取れとは言いませんが。

 

初期研修が終わっただけの何も出来ない医師が習った事のない手技を患者を実験台に施術を繰り返す。

 

トラブルが起きた時のリカバリー手術も出来ない。

 

こんな医者は明らかに「悪」以外の何者でも無い。

 

ちゃんと形成外科専門医とかとって、ちゃんと施術している真面目な美容外科医にも迷惑千万な話ですよ。

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甘いね

最近は「直精」も問題ですよ、

精神科の点数下げられるようですが。

確かに最近めちゃくちゃな向精神薬の処方する「なんちゃってメンタルクリニック」多いですもん。

本物の精神科の先生が嘆いていました。

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「直訪」こんな言い方があるかどうかは分かりませんが。

 

若い先生から聞いた話ですが、直美の次くらいかもと言っていました、

 

すぐに訪問診療に行く若い先生も増えているとのことでした。

 

自分で診断や治療はしないのでリスクが避けられるからだそうです。

 

自分で経営するとなると大変ですが、大手に就職なら時間外の勤務もなく、楽だとのことです。

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そして日本医大形成外科の教授、小川令先生のインタビューも掲載されていました。

先生は

“直美”は医学教育の敗北

だと指摘されています。


こんなコメントも⬇

 

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美容外科が批判の対象となる背景の一つに、「美容外科医=高収入」というイメージがあると思いますが、私はその収入の高さを、「傷のない顔にメスを入れる勇気への対価」だと考えています。

 

そこには、極めて大きな精神的負担と責任が伴います。

 

その重圧を引き受けたうえで、しっかりとした技術と覚悟をもって、患者さんのコンプレックスに真正面から向き合える医師こそが、本来の意味での美容外科医だと言えるでしょう。

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また「美容外科医に必要な資質は、多様な臨床経験を経てこそ培われる」と発言されています。

そしてこう述べられています⬇

 

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大学病院の形成外科や再建外科では、顔面骨骨折重度外傷先天異常がん切除後の再建など、難易度の高い症例を数多く経験します。

 

これらの症例に真剣に向き合うことで、顔を切ることへの心理的な抵抗を乗り越え、なおかつ「この一手が患者さんの人生を左右する」という責任感が養われていきます。

 そのような土台があるからこそ、将来、美容外科に進んだ際にも、単なる技術提供ではなく、患者さんの背景や悩みに寄り添った医療ができる。

 

本当に質の高い美容外科医は、大学病院での多様な臨床経験を経て育つものだと私は考えています。

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そして厳しい指摘も⬇

 

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“直美”の医師には必ず限界が訪れる

“直美”は「医学教育の敗北」だと捉えています。

 

医学生の段階で、“直美”がもたらす弊害や、美容外科医として本当に必要な経験や覚悟について、十分に教育できなかった結果だと考えているからです。

 

大学病院で十分な臨床経験を積まずに美容外科に進んでも、たとえ経営者としては成功できても、医師としての技術的な成長には必ず限界があります。

現在、美容外科クリニックは急増し、医師不足を背景に、未熟な医師が次々と現場に投入されています。


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そして日本医大では美容医療で後遺症を負った患者さんの治療を専門的に行う後遺症外来があります。

 

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失明、皮膚壊死など重篤な症例が集まる「美容外科後遺症外来」

多種多様な症例があり、特に注入異物による豊胸術後の後遺症にお悩みの方が多く来院されています。

 

他にも、ヒアルロン酸注射後の血管塞栓による失明、皮膚壊死、重度感染など、深刻なものも少なくありません。

美容医療はクリニックと患者さんの契約のもと行われるため、後遺症についても原則として保険が適用されず、責任の所在も曖昧になりがち


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不適切なヒアルロン酸注入によって鼻が壊死して無くなってしまった症例を私は美容の学会で見ました。

 

岩城佳津美先生がブログで書かれています⬇

 

 

岩城先生のように真面目に美容を専門にやっている先生は皮膚科と形成外科の臨床経験があります。

 

ここ、すごく大事だと思います。

 

どれくらいの年数の経験が必要なのかは個人の能力もあるため一定の基準を設けるのは難しいかもしれませんが、小川玲教授は以下のように答えられていました⬇
 

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美容外科医を目指すのなら、大学で10年以上の臨床経験を


形成外科の専門医資格を取得し、大学病院で10年以上しっかりと経験を積んだうえで美容外科に進めば、非常に優れた美容外科医になれる可能性があります。

 

重要なのは、美容外科の華やかな側面だけでなく、その実態や“直美”がもたらす弊害を、医学生のうちから正しく知ることです。

 

目先の高収入や条件に引かれて進路を選んでも、長い医師人生の中で必ず壁にぶつかります。

 お金や地位は、医師としての技術と信頼を積み重ねた先に、自然とついてくるものです。

 

何のために医師になったのか、どんな医師でありたいのか。

 

その問いから目をそらさずに進路を選んでほしい。

 

そうすることが、結果的に患者さんにとっても、医師自身にとっても、最も幸せな医療につながると私は考えています。

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ごもっともな意見ですね。

 

 

私は2016年に美容の学会で肛門の話をさせて頂きました⬇

 

 

私自身が元皮膚科医ということもあり、皮膚科や美容の先生方とは知り合いで、その中でも特に美容を専門にしている高度な技術を持った先生方を知っていると言うこともあり、患者さんから相談を受けた際は専門の先生をご紹介しています。

 

肛門科も専門じゃない先生が多い業界ですが、美容はもっと玉石混交。

 

本当に闇が深いです。

 

 

「なんちゃって美容」の先生にかかって重大なトラブルに巻き込まれないためにも、しっかりとした目で医師選びをして下さい。

 

 

専門外の医師による不適切な手術で取り返しがつかなくなった肛門をたくさん診てきましたが、肛門は隠せますが顔は隠せません。

 

本当に一生台なしになることもあるので、美容クリニック選びには十分注意してくださいね。

 

 

 

 

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