直美(ちょくび)問題について~アリとキリギリス~ | いわクリ日記

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長岡京市 いわきクリニックIC 院長 岩城佳津美(Katsumi Iwaki)がお届けする、なんでもありの勝手気ままなブログです。

皆さま、こんばんは照れ音譜

 

先日、直美(ちょくび)問題がとうとう国会でも取り上げられたようです。

 

 

ちなみに直美とは初期研修を終えてすぐに美容医療に進む医師のことを指します。近年、この直美が激増していて社会問題になってきているのですが、まあ~そこには多くの問題が山積しております。

 

 

で、美容医療を受けられる患者様にも是非知っておいていただきたいことを、ちょこちょこ書いていこうかなと思います。

 

 

まず、直美で怖いなと思うのは、この記事にもあるように

 

「悪性腫瘍や膠原病を見抜く、医師が最低限持つべき病理の目は当然の前提。形成外科、救命救急、麻酔科などで修羅場をくぐった医師はリスクをあらかじめ想定し、発生時も適切な対応が可能。しかし、直美と呼ばれる若い医師の多くは、この経験が圧倒的に不足している」と問題提起した。

 

これですね上差し

 

たとえばシミやホクロの治療を希望して来られる患者様の中には、当院でも年に数例は悪性腫瘍が紛れ込んでいます。美容クリニックで悪性度の高いメラノーマの診断が出来ず、レーザーを照射し続けた結果、患者様は亡くなってしまった・・・というような事案も発生しています。

 

最近、格安でシミにレーザー当て放題、というクリニックもありますが、そこでトラブルになった患者様が多くご来院されますし、話をお聞きすると、ほとんど医師の診察なし(あるいはチラリと見るだけ)で看護師がレーザーを照射している、というようなケースも多いようです。(そもそも診察している医師が直美だったりすると診察してもらったから安心とはならないのですがあせる

 

私がレーザー治療を始めたのはもう30年近く前になりますが、(当時、麻酔科と形成外科で研修を終えた直後ぐらいでした)最初の頃はシミやあざ、ホクロひとつにレーザーを照射するにも、

 

本当に自分の診断が合っているのか?

 

悪性じゃないよね?

 

ひとつひとつの症例がめちゃくちゃ不安だったのを覚えています。美容クリニックではなくて、普通の保険診療メインの病院です。もちろん上司の先生がいたので、自信がないときは上司の先生に相談が出来る環境でした。それでも色々と不安なことが多々ありました。

 

30年近く皮膚科と形成外科の保険診療もやってきたからこそ(体力的な問題やらで美容診療だけにシフトしたのは最近です)、今では自信をもってひとりでシミやホクロの治療ができでいますが、

 

もしあの頃の自分がいきなり美容クリニックに就職して、十分な臨床経験や診断能力もなしにいろんな施術をやらされていたら・・・なんて想像するだけで恐ろしいし、高い給料をもらえるといっても、普通の思考回路だと、そんな実力もスキルもない自分に高い給料をくれるなんて、逆に何をやらされんねん不安・・・と怖くていけないと思うんですけどね。

 

それを後先考えず、目先の餌に釣られて安易に直美に走ってしまうその思慮の浅さというか、安直さが私個人的には一番怖いところですね。

 

たまに若い医師から直美に行きたいような相談を受けることもあるんですが、そんなときにいつも言うのが、

 

直美はイソップ物語の「アリとキリギリス」のまさにキリギリスみたいなもんやで、と。(話を知らない方はこちらを参考に)

 

 

長い目でみたらお先真っ暗やで、と。(ただ、中には冬になったらアリに上手く取り入って生き延びるキリギリスがおるんですよね~泣き笑い。まあ、そういう人はもともと秀でた何か特殊な能力を持ってる人であって、何をやってもどこに行ってもそれなりに成功してしまう人なんですよね。悲しいかな、それが人生~(笑))

 

とりあえず、自分の医師としての実力に見合わない不相応なお金は、医師としての良心・モラルを悪魔に売り渡す対価だと思った方がいいで、とお話しています。

 

うちの娘がまさにもうすぐ初期研修を終えて来年の春から某大学病院の皮膚科に入局予定ですが、初期研修後の進路に関して「直美」とか言うてきたらどないしよ真顔・・・と思っていたけど、一切そのようなことはなくてホッとしました。

 

・・・この投稿はしばらくしたら消すかもしれませんw

 

ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇

 

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