カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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旧乾邸を見学して来ました!
旧乾邸は、1936年頃、乾汽船株式会社を設立した乾新治氏の自宅として、旧住吉村(現在の東灘区の一部)の山麓部に建築。
設計者は渡邊節氏。和洋を折衷な旧乾邸は、渡邊氏の代表作とも言われているそうです。
建物全体が神戸市指定有形文化財、庭園が神戸市指定名勝となっているそうです。
そんな乾邸、春と秋のみ、特別観覧があるそうで。
今回の空きの特別観覧は…
2025年10月31日(金曜)~11月7日(金曜)
各日2回制(①10時00分~、②13時00分~)
各回40名(1組2名まで)
ということは秋の特別観覧者は640名!
この観覧…
抽選制なのです…!
なかなか当たらないとの噂でして。
応募は予約サイトからのみの受付です。
勢い込んで申し込んだら…
見事に外れました!
ガビーン!
『平日なら当たるんじゃないか?』と思ってましたが、全然、そんなことありませんでした!
でも姉が当たっていたので、同伴者として行けることに!
ラッキー!
姉に…
「外れたのは私の住所が田舎だからドタキャンの可能性が高いと思われたのかな?」
と言ったら…
「いや、多分、全国津々浦々から応募が来ていて、住所で判断されるってことはないはずだよ」
と。
あとで…当選確率は5倍だったと聞きました。
ほええええええ。
5分の4のハズレ組な私。
5分の1の当たり組な姉。
日頃の行いでしょうか…?
結局、私も行けたのでラッキーでした!
↓庭園からの乾邸。
↓壁泉。庭も和洋折衷で季節の木々、花々が楽しめるように配置されていました。
↓豪華なシャンデリア。ゲストルームして使われたようです。
特別閲覧帰還時はここでお茶を頂くことができます!
『うっわー、お茶飲みたい!』と思っていたら、いろいろ見るところがあったり、説明が素敵すぎて、お茶を飲んでいる時間がなくなってしまいました…
↓夫人の部屋。当時の家具の配置は不明だそうですが、ベッドが置かれていました。
昭和初期にしてはかなり大きめなベッドです。
↓乾氏の部屋。現在は、市で使われることがあるそうです。なので、ソファーやテーブルは市が置いているもの。
↓乾氏の部屋から迎賓の間をチェックすることができたようです。
↓階段とペストリー。
手すりの木材なども今ではもう入手できないそうです。
旧乾邸は神戸市(神戸市土地開発公社)が買い取って修繕修復をしたそうなのですが。
建てられた時に芸術とスキルと素材の最上たるものを使っていた為…
- 既に素材が入手できない
- その技術が現存しない
- 高額すぎて確保できない
- 法律的にもう無理(輸出入ができない)
など様々な困難があったようです。
それでも現存する中で出来得るであろうベストな修復がされていて、『凄い!』と思いました。
いろんな富豪が建てた邸宅は住吉エリアに数々あったそうですが…
そのほとんどが第2次世界大戦で失われてしまったそうです。
戦火を免れた邸宅も、近代化の波によって解体されることになるものも。
「邸宅を残す」という条件で売却したのに、ひとたび持ち主の手を離れると…
解体され駐車場になっていたり、マンションが建てられていたり…
などということはざらにあったそうです。
また売却しようとしても、莫大な維持費がかかる為、なかなか買い手がつかなかったそうです。
自治体が買い上げるって素晴らしい選択だと思います。
地元の人もボランティアで草刈りを手伝うなど、一丸となって文化や建築や美術や街を残していこうとされているそうです。
こういった自治体や人々のおかげで、こうして、保存された文化的芸術的建物を見学できるのが有り難いです。








