
American Apparelなのに設立者がカナダ人で世界展開ってちょっと面白くありませんか?
Sweatshop Freeとは過酷な環境と労働を強いる労働工場(労働搾取工場)を指します、日本でいうところのブラック企業に似ていますが、移民の国や発展途上国ですと本当に『搾取』の世界ですから、日本のブラック企業はまだまだマシとさえ思ってしまいます。勿論、どっちもあってはいけないものですが。
バングラディッシュで衣料工場が火事になり多くの作業員が亡くなる事故がありましたが、American Apparelは『我が社はこういう事故とは無縁』と広告をたてていました。いや、その企業としての方針は素晴らしいけど、人様の不幸を広告に使うのは止めた方が。災害だろうが事故だろうが広告材料に使うというアイデアが、日本人としては「?」なのですが、使えるモノは何でも使い、国や地域によって微妙に宣伝文句や写真も変える戦略が素晴らしくうまいです。コウモリ的と言いますか。(イソップ物語でコウモリは鳥と動物の間で戦いがあった時に、鳥には自分は鳥だといい、動物には自分は動物だと言っていましたよね?)
American Apparelの工場で働く人の平均時給は12ドルだそうです。ロスで時給12ドルとなると生活はかなり苦しいとは思いますが、発展途上国で時給数十セントの他の衣料メーカーに比べると圧倒的な高待遇。ヘルスケアなどのベネフィットもあり、優良企業とされています。またゲイの平等権利とか移民への平等権利とか環境への配慮とかも広告に使ってしまうという。偽善者と反感を買われるリスクより、話題になるメリットをとるところがすごくうまいです。
設立者(かつCEO)のDov Charneyはユダヤ系カナダ人。でも米国コネティカットのChoate Rosemary Hall(高額な私立学校)で教育を受けてます。お金持ちの子供ほど成功しやすいという図式がよくわかります。でもクリエイティブな方法で成功しているところと戦略がムカつく程にうまく、『企業として正しい姿勢』を貫いていると消費者に思わせる手段に非常に長けています。一部で反感を買いつつも、支持されているのも納得です。
また、彼がアメリカではカナダ人として『移民』のままなのか、既に米国国籍を取っているのかは公表されていません。多分、彼の場合、イスラエル、カナダ、米国の3国籍取得可能なので、おそらく米国国籍を取得していると思うのですが、公表はなし。
この辺りもうまいです。
Dov Charneyの成功と名声というのはカナダ人男性の中では有名らしく、私がAmerican Apparelの創始者がカナダ人と知ったのは、カナダのITのベンチャー企業の人が『facebookとかよりAmerican Apparelになりたい』的な事を言っていたので。しかもこのご時世に衣料メーカーとして成功ってところが格好いいようです。なるほど。ちなみにfacebookはIT系カナダ人から言わせると明らかに過大評価すぎるのに株価は下がらないところが「アメリカの狂気」だそうです。むううん、確かに。
北米では、非日本人がやっているTokyoとかHarajyukuという名前の「なんじゃ、こりゃあああ!」なお店はそこはしこにありますが、こういう国際的な企業でそれをやってのけるというのは
格好いいですね。
ちょっとしたTriviaでした。
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