母親の よく言う言葉のなかに
自分の城
という言葉があった
自分の城でしょ?
掃除しなさい
自分の城でしょ?
もっと 飾ったら?
なんで
自分の部屋のこと
自分の城なんて言うんだろう?
小さい頃から
個室を与えられ
一人になる空間や
自分の部屋は
当たり前だった
思えば
母は
7人姉弟
自分の部屋なんてなかった
自分の部屋を
欲しいなぁ
って
昔は
大勢で暮らしてたから
思ったもんだったよと
語りはしたけれど
結婚してからも
夫婦の部屋はあっても
自分の部屋を持つことはなく
逝ってしまった
気がつかなかったけど
部屋を与えてくれたのは
無理して
家を買って機嫌悪かったのも
まるっとまとめて
愛だったんだねぇ
自分が欲しかった
自分の部屋を
自分の子供には
持たせてあげたい
っていう
私には
当たり前すぎて
気がつかない
愛だったんだねぇ
人には
得意な愛情表現と
苦手な愛情表現が
あるんだねぇ
私は
かつては
母に愛されていなかったと
信じていた
けれど
やっぱり
愛されていたね
大切にされてたね
そして
自分では 気がつけない 愛も
きっと
まだまだ たくさんあって
受け取れてなくて
私も
愛を 注いでいるつもりなのに
届いてない
愛だと
気がついてもらえてない
愛もたくさんある気がします
お母さん
お礼も言わないまま
有り難がりもしないまま
自分の部屋で
当たり前にすごし
あなたが逝ってしまってから
何年も経って
今日ね やっと
あなたの
「個室を与える」
という愛
受けとりました



