川崎投手を見たのと同じ大会(昭和63年センバツ)の決勝戦も私は甲子園球場まで見に行った。
カードは東邦(愛知)VS宇和島東(愛媛)。
古豪と春夏通じて初出場ながら快進撃を続け、決勝までたどり着いたチームの対決。
見る前からワクワクしていた。
ただ、甲子園球場に着くと明らかに宇和島東高校の応援をする人の数が東邦高校のそれより多いのに気付いた。
三塁側アルプスが宇和島東高校応援団、一塁側アルプスが東邦高校応援団。
私は一塁側のベンチのすぐ近くに座っていた(そこしか空いていなかったから)。
一塁側は東邦の応援をする人が殆どかと思いきや、実際は逆で宇和島東の応援をする人の方が圧倒的に多かった。
しかも、東邦高校が陣取る一塁側ベンチの後ろはずっとその状態だから、東邦のナインも心中は複雑であっただろう。
私も実は宇和島東高校を応援してはいたが、場所を考え、小さく手を叩く程度にしていた(最初は)。
それが盛り上がるにつれ、「ガンバレ~宇和島東!」とか大声を張り上げるようになっていた。
明らかに周りで宇和島東を応援する人達の雰囲気に飲まれてしまったのだろう。
試合は6対0で宇和島東が見事勝利し、春夏通じて初出場でありながら甲子園の大舞台で「初優勝」という快挙を成し遂げたのである。
この頃から「初出場の四国は強い」と言われる様になったと私は記憶している。