摂食障害だったことを
私は親に打ち明けなかった


だって
摂食障害になったと告白したら
うろたえるだろうし

まるで親自身が
被害者みたいな顔して
しんどそうに溜息をついて


私のこれからの人生を
悲観してくるだろうって
わかってたから


子どもの現状を受け止められず
何もしないで
いや何も出来ないで
逃げるだろうなって
わかってたから


だから言わなかったし
言いたくなかった

 
そして
そんな親に育てられた私も
同じような弱い親になった


だから息子が不登校になっても
内心は
自分が被害者みたいなつもりでいた


私を不安にさせないでよ
もっと安心させて
もっと癒してよ
子どもなんだから
そうするのが当たり前なんじゃないの?


可愛い可愛いって
ただ可愛がらせてよ


頑張っている姿を見せてくれて
よく出来たねって褒めて
誇らしいって思わせてよ


喜怒哀楽の
喜びと楽しさだけを
私に見せてよ


辛そうにしないで
嫌がったり
怒ったり
悲しんだりしないで


だって私が困るから
私がどうしたらいいのか
わからなくなるから


これがかつての私の本音


だからこそ
不登校なんて
受け入れられるわけなかった

私を苦しめないで

そんなふうに
自分のことしか考えられなかった


そこから5年かけてやっと
息子の喜怒哀楽の全てが
彼には必要であり


それは私がどうこうしたり
こうあるべきと
決めつけるものではないことを
本音として
言えるようなところまで来た


息子の不登校は
間違いなく私の人生を変えた


私も摂食障害だってことを
あの時
親に言えば良かったかな


あの人たちにも
変わる機会を
あげるべきだったかもしれない


その役目はとてもしんどいから
ごめんね、息子