先日、実家に行った夫が帰宅して私に見せた物。
一袋7枚入ったロキソニンテープ。
夫が使うはずはないが…と思い、よく話を聞いてみた。義父とひとしきり話して帰りがけに、
義父が夫を呼び止めて持って帰るように渡したという。
90歳の義父は心臓病などの既往症はあるが、湿布などの世話になる必要はない。
「オヤジ、これどないしたんや」
「病院でくれるねん」
夫はとっさに意味がわからず、「くれるって?」
と返した。
義父によれば、病院で要らないと言ってもくれるから持って帰って来たというのだ。でも、自分は使わないから持って帰ってくれと。
一昔前ならいざ知らず、今時そんなことがあるのだろうか。要らないと言ってもくれるなんて。
一昔前、私は近所の整骨院に通っていたが、一部の常連高齢者があまりに煩わしくて、先生には申し訳ないがいつしか行くのを止めた。その時の会話。
「いやー○○さん、久しぶり~」。
○○さんは風邪でいまいち調子が良くないらしい。私は施術中鍼を打たれながら、間仕切りの中で聞いている。ちなみにこの会話は待合室から大声で聞こえてきたものだ。
すると声をかけた常連女性。「私、さっき▲先生の所で薬出してもろたけど、これ効くから○○さん持って帰り」。
だめでしょ!
薬は個人の症状や既往歴に応じて出されているのに自分が効いても他人に効く保証はない、しかも副作用が出たらどうするんや?と。しかし、○○さんは持って帰ったようだ。
この手の会話は私が行くときに2回に一度ぐらい聞いた。あまりに怖すぎて引いてしまう。
今、世の中で高齢者の医療負担を増やさないと現役世代が疲弊しきっているという話をしているが、私も含め高齢者は自分に出された薬が必要かどうか時に考えなくてはならないだろう。
義父のロキソニンテープ、まだ使わずに置いてある。