母がまだ元気だったころは、お彼岸やお盆になると牡丹餅(おはぎ)を作ってくれた。

 

 下戸で甘党の父は、母の作る傍らで待ちきれずに手を出す始末であった。一度に5つも平らげていたときもあった。しかも、母の作る牡丹餅は市販されているような「お上品」なものと違い、かなり大きい。

 

 遺伝によって、下戸で甘党な私も子どものころは、母の作る牡丹餅を楽しみにしていた。なにしろ、何もない時代だったから、たまにしか食べられない牡丹餅はご馳走だったのである。

 さすがに5個は食べられないが母の作るそれは格別だった。

 

 お盆には、牡丹餅を作った翌日に小麦まんじゅうまで作ってくれた。

 今ではそれも食べられなくなって、少し寂しい。

 

 そんな私を見兼ねてか、先日、かみさんがお彼岸でもお盆でもないのにおはぎを作ってくれた。

 母の味とは違うがそれはそれで美味しかった。



 

 また、別な日には小麦まんじゅうにも挑戦してくれた。

 これもまた、美味しくいただいた。

 

趣味も兼ねて作ったとはいえ、かみさんの心遣いがありがたく、心に染みた日であった。



 

 

 

 

 

さて、本日取り上げるアルバムは、GARY MOOREの『STILL GOT THE BLUES』(1980年)である。

 



これまでゲイリーの作品を取り上げてなかったとは、自分でも驚き(笑)。

このアルバム、彼の9作目あたりで、最大のヒット・アルバムとなった。

 

それまで、シン・リジーを始め、様々なバンドやユニットで活動してきたが、ようやく自分の方向性を見いだした頃の作品で、以後、ブルース色の強い作品をリリースするようになった。

 

本作には、アルバート・キングやアルバート・コリンズ、ジョージ・ハリスンがゲスト参加していて、「Oh Pretty Woman」、「Too Tired」、「That Kind of Woman」でそれぞれギター演奏している。

 

 他にもオーティス・ラッシュの「All Your Love」やこれもアルバート・キングの演奏で有名な「As the Years Go Passing by」などブルースのカバー曲を演奏している。

 

 そのほか、ピーター・グリーンなどの曲も取り上げているが、本人の作るオリジナル曲といえばどちらかというとまだロック色が強い。

 

 アルバム・タイトル曲「Still Got the Blues」は、泣きのギターが最高だが、後にフレーズが他人の曲に類似していると訴えられたとかで、ちょっと興醒めも無きにしも非ず(笑)。