「ロックの殿堂」として親しまれてきた日比谷公園野外音楽堂(野音)が老朽化のため取り壊され、今月から建て替え工事に入るらしい。
最後の出演者がエレファント・カシマシだったとか、先日テレビのニュースで取り上げていた。
日比谷野音の歴史をたどると、1903年に日比谷公園が開園し、翌年に日本初の野外音楽堂として始まったとのことである。1923年の関東大震災で崩壊、1954年に2代目が建設され、1983年に現在の3代目が誕生し、4代目は2029年完成を目指しているとのことである。
実は、野音は行ったことがなかった。前にも書いたことがあったが、唯一そのチャンスだったのが「キャロルVS村八分」のジョイント・ライブであった。前売り券は持っておらず、当日券を求めて、直接、野音に向かったのである。たとえ、入場券が買えなくても「音漏れ」を期待して出かけたのだったが、着いたら「中止」の張り紙が貼られていて、私と同じようなファンがうろついているだけだった。
ネットもない時代だったから、当日のドタキャンを知らせる方法は貼り紙しかなかったのだろう。とてもがっかりして帰って記憶がある。
その後も様々な歌手やアーティストのコンサートやイベントに活用されてきた。ステージセットが燃える中行われたキャロルの解散コンサートは有名だし、キャンディーズの解散宣言もここだったらしい。
日比谷に行ったのは、それが初めてだったかもしれない。あんなビル街の中にあんなオアシスのような公園があるとは驚きだった。
日比谷の西には、霞が関、その北には皇居、東に戻れば、丸の内、有楽町、銀座と繋がっていて、地下鉄を使わずに散策するのもいい。
あのあたりは、その後、映画を観たり、買物したり、何度か行くことはあったが、最近はよほど用事がない限り行かなくなった。
学生の頃は、日劇(通称「丸ビル」とよぶ。とっくに取り壊されて有楽町マリオンとなっている)のディスカウント・ショップでバイトしたり、結婚後も記念日には映画を観たり、銀座で買い物をするというのが恒例になっていた。
当時あった老舗のデパートも閉館になったり、そういえば、帝国劇場も建替えるんだとか?たまに行くと、ランドマークが無くなっていたりして、迷うことさえあった。
古いものが無くなり、新しいものが誕生して、新たな街に生まれ変わることは悪いことでもなく、むしろ必然なのかもしれないが、想い出の場所がどんどん様変わりしてしまうのは少し寂しい気もする。
さて、本日取り上げるアルバムは、矢沢永吉の『ALL TIME BEST ALBUM』(2013年)である。
2012年にデビュー40周年を迎えた矢沢永吉がリリースした、自身初となるオールタイム・ベスト・アルバムで、選曲は永ちゃん本人が行ない、すべての楽曲をリマスタリングしたとのことである。
聴き比べはしていないが、いい感じの音質に仕上がっていると思う。
現在、76歳。先月もニュー・アルバム『I believe』をリリース。おそらく、その宣伝もあってか、このところテレビによく出演している。
とりあえず、サブスク配信で聴くことができるので、アルバムはまだ買っていないが、なかなか良さげである。
永ちゃんのロックン・ロールはもちろんのこと、特に最近ではバラードがいいなと感じている。
「オールタイム・ベスト」だから、古い名曲もたくさん入っている3枚組のアルバムである。そうだよね、40年だからそれくらいのボリウームになるわね。
個人的には、「チャイナ・タウン」が大好きである。「もうひとりの俺」「東京」「A DAY」なども。
言うこと、所作など、気取りもなくいちいちカッコいい76歳である。
矢沢永吉「チャイナタウン」/ EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2023「Welcome to Rock’n'Roll」 - YouTube
