前回、「不適切にもほどがある」というテレビドラマに少し触れた。

 

阿倍サダヲが主演で「昭和」と「現代」をタイムスリップして行き来する内容であるが、昭和時代と現代とのギャップに主演が途惑うシーンが面白かった。

 

「昭和あるある」のエピソードは、多少誇張はあるものの、いちいち頷きながら笑ったものだった。

 

当時は、今でいうところのセクハラもパワハラも甚だしかったし、女性のお茶入れも当たり前、宴席でお酌に回らなければ「気が利かない」と言われた時代だった。

 

仕事をしながら自席で喫煙もしていたし、「会議」には灰皿とお茶はセットで用意するのが「常識」の世界だ。

 

朝、出勤すると、フロア中にたばこの煙が霞のようにたなびいていたものだった。

 

今では考えられない社会だったが、良くも悪くもそんな時代を生きてきたんだなと思うと改めて感慨深いものがある。

 

今や「隔世の感」しかないが、何かにつけてハラスメントだと騒ぎたてる「現代」は昭和の人間には些か生きづらい。

 

 

 

 

 

さて、本日取り上げるアルバムは、マイケル・マクドナルドの『SOUL SPEAK』(2008年)である。

 



Jbbbさんからの今回のパスは、ケニー・ロギンスであった。

いくつかパスの方向は浮かんだが、Jbbbさんがヒントをくれたので、そのアルバムでもケニーと曲を共作しているマイケル・マクドナルドにした。

 

過去2回にわたって取り上げてきたマイケルのソウル・シリーズの3作目にあたるアルバムは、単にモータウン系のシンガーの曲だけではなく、バート・バカラック、レナード・コーエン、ボブ・マーリー、ヴァン・モリソンなどの曲のほか、自作の曲も3曲ほど取り入れている。

 

前2作『MOTOWN』、『MOTOWNⅡ』は、企画ものとしてそれはそれで楽しめるが、本作は、カヴァー曲を含めたオリジナル・アルバムのような印象を受ける。

 

いずれにしても、スモーキーな声で歌うマイケルの歌唱は、正に「ソウル」が籠っていて聴きごたえ充分ある。