歳をとると、昔のことがよく思い出される。

 

大宮駅前の東口の通りを歩いていくと、「ジャック」という喫茶店があった。

 

階段を下りた地下の扉を開け、一番奥の壁際の席が私たちの「指定席」だった。

 

学生の頃は、よく入り浸って、珈琲一杯でいつまでも話し込んでいたものだった。

 

話題は、主に音楽の話

 

話し出すと夢中になって、時間を忘れるくらいだった。

 

あの頃が、楽しかったな・・

 

少し年上のウェイトレスの冷たい視線に気づくと、ようやく腰を上げるのだった。

 

 

いつしか、「拠点」は西口の喫茶店に移って行った

 

まだ再開発前の俗称「どぶ板どおり」があった頃で、駅前からまっすぐ伸びた道路の両側に商店が並ぶ一角にあった喫茶店

 

名前は、もう忘れてしまった。

 

 

 

 

 

さて、今日はこの曲

アーマ・フランクリンの「Light My Fire」

ドアーズの「ハートに火をつけて」のカバーである。

 



アーマ・フランクリンは、アレサ・フランクリンの4歳上の姉である。

アルバムは、『SOUL SISTER』(1969年)、彼女の2作目のアルバム。

 



フランクリン家の長女として生まれた彼女、歌手を目指したが父親が教育を優先したために大学に進学したとか、67年にエピックからデヴューアルバムをリリースしたものの、セカンドアルバムを予定していた次のレコード会社での計画がとん挫したり、いろいろと不運があったようである。

 

妹アレサの紹介で移ったレコード会社で制作されたのがこのアルバムとのことである。

 

2曲ほどアーマの書いた曲があるほかは、すべてカバー曲である。

 

中でも1曲目の「By The Time I Get To Phoenix」がいい出来。

スティービー・ワンダーの「For Once In My Life」、サム&デイブの「Hold On, Comin’」は有名なところ。

 

声は、姉妹だけあってアレサに似た部分もあるが、全体的なサウンドも含めてサザンソウルの匂いのする彼女の歌唱が好きである。

 

ファンキーなジャンプナンバーもいいし、バラードも聴かせる。

やっぱり、歌はさすがに上手い。

 

このアルバムの前にリリースしたシングル曲「Piece of My Heart」は、ジャニス・ジョプリンで有名かもしれないが、オリジナルはアーマが先にヒットさせている。