と言うことで、またまた今日もパンのレシピです。しかも、へんちくりんなタイトルをつけたパンですが、この冗談みたいな名前のピタが、イチオシもニオシも、サン、シーがなくてゴオシもしたい最高傑作なんです!
究極のピタ
~膨らみすぎてゴメンナサァ...イ!~
私、おばはんのくせにF1が好きで(汗)、3年ほど前、メルボルンまでF1の開幕戦を観戦に行きました。その時、市内のギリシャ人街にあるレストランで、これまでにない旨いピタを食べました。ほのかにギー(インドの漉しバター)の香りがし、酸っぱ味も甘味もあるピタでした。
私のことです。当然、自宅に帰えり再現に勤しみました。そして"似たような香り”のするピタを作りました。(レシピはこちら )でも、旦那は、せっかく私が頑張って作ったピタに、美味しいけれど、あのピタにはもっとこしがあり、食べ応えもあったと、100%満足しませんでした。
旦那のその一言が悔しくて、ブログではいちいち失敗を公表しませんでしたが、密かに何度も色んな作り方でピタを焼き、その都度美味しくなるどころか不味くなる一方で、時にはピタがパンになってしまったことさえあったのです。
最近、私はカンパーニュのかごを買いました。飽き性だからすでに完全放置プレー状態ですが、手に入れて嬉しくて毎日のように焼いていた時、前日から予備発酵させた生地のフランスパンを食べて、ふと目覚めたことがあります。
私はメルボルンのあのピタの味を根本的に誤解していたのではないか...ギーの香りと酸っぱ味、自然な甘味は、もしかすると発酵から生じる独特の風味だったのではないのか...と。
この前、またまた本屋で立ち読みをしていた時、ふと手に取ったジュリアチャイルドの本に、目からうろこが落ちる事実を発見しました。私の疑問を、ジュリアチャイルドが肯定してくれたんです!
ジュリアチャイルドのピタブレッドのレシピは、生地を捏ねる数時間前~前日に粉の一部を使いスターターを仕込んで、それを他の材料と共に捏ねて生地を作り、ほのかに発酵臭の漂うピタに焼き上げるものでした。
私はジュリアチャイルド、ディリアスミス、マーサスチュワートの3人の大ファンの上に、疑問を解いてもらったことで嬉しくなり、その日は立ち読みだけで逃げず、一緒にいた旦那に強請りその本を買ってもらいました。
そして一昨日、いよいよそのレシピでピタを焼くことに決めたんですが、まずはオリジナルレシピをホームベーカリー用に手直しし、二人家族用の生地の量に変えて、分量の数字の端数も微調整し、上手に焼ければ永久保存版レシピとすることにしました。
ホームベーカリー用にアレンジした手順でスターターを仕込み、昨日、それを使ってピタを焼きました。したら...
大成功!こんなすばらしい出来のピタブレッドはこれまで作れたことはございません!ポケットはどれも失敗なくあるし、生地には厚みとこしもある。ほのかに発酵臭が漂い、酸味と、全粒粉の自然な甘味もあるそのピタは、レストラン並みです!
このピタのレシピを、私のブログを読んで下さる方々にも教えて上げたい!でも、手順は私のオリジナルが多々生かされているので問題はないでしょうが、材料の分量は多少数字を微調整したとは言え、ブログに書いちゃうのはまずかろうと憚られたのです。
そこで思いついたのが、ネット上にこのジュリアチャイルドのレシピがないかってこと。あれば、それにリンクすれば、私が自分の都合に合わせ調整したレシピをブログに書いても、問題ないのではないかと判断しました。
で、検索したところ、ありました!こちら
がこの私が参考にし焼いた、膨らみすぎてゴメンナサァ...イ!のピタのオリジナルレシピです。
オリジナルレシピ中のカップサイズに関し、アメリカンカップは日本のものより少し大きい240ml入ります。余談ながら、計量スプーンは日米英と大さじ小さじ共にほぼ同量と考えて問題ないですが、イギリスの計量カップは250mlと3カ国でまちまちなのです。
240mlのアメリカンカップ1杯分の粉の量は約140g。私のレシピの粉の分量はこの1カップ≒140gで計算しています。
また、オリジナルレシピの水の温度は華氏表示です。覚えておくと便利な換算方法は、華氏23度が摂氏零度。その前後は華氏9度につき摂氏5度で上下します。華氏80~90度の水の温度は、よって摂氏32度~37度、つまり人間の体温程度とお考え下さい。
また、オールパーポスと言う粉に関しては、もう何度かこのブログでも説明しましたが、アメリカで一般に使われている中力の粉です。
この粉、あまり質がよくありません!(←私の意見)これでパンを焼くと安っぽい生地に焼きあがります。
そこで、私はオールパーポスを使うレシピはすべて、アメリカのスーパーで普通に買える強力粉と、日清のバイオレット薄力粉を半々にして使っています。ちなみに強力粉はキングアーサーのブレッドフラワーを使っています。
<材料 5枚分>
ドライイースト...小さじ1/3
体温程度のぬるま湯...200ml
全粒粉...120g
塩...小さじ1
オリーブオイル...小さじ1
強力粉...80g
日清バイオレット薄力粉...80g
(その他)
打ち粉用強力粉...適宜
焼く時に使用するオリーブオイル...適宜
<作り方>
1.(前夜)ホームベーカリーの容器を機械から取り出し、容器の中にイーストとぬるま湯を入れて、スプーンか菜ばしで羽をくるくる一方方向に押しながら回し、完全にイーストをぬるま湯に溶かす。
2.1に全粒粉をすべて加え、粉が液体に馴染み滑らかになるまで、再びスプーンか菜ばしで羽をくるくるすう十回まわす。ホームベーカリーの中に容器をセットし、そのままスイッチも何も入れず蓋をし一晩発酵させる。
私はカンパーニュを作る時、スターターの材料をホームベーカリーにセットし、5分程度だけ機械を回してスイッチを切ることもあります。但しそれをすると、粉より液体が多い為、容器の側面や機械の内部もかなり汚れます。手動で混ぜ合わせた方が後ほど機械の掃除なども楽です!
3.(翌日)2の容器に残りの材料を加え、機械のスイッチを入れて生地コースを選択する。
4.生地コースが終了したら打ち粉をした台の上に生地を取り出し、パンチダウンして5つ分け、丸めて濡れぶきんを被せ、15分程度ベンチタイム。
5.4の生地を優しく押さえて平たく丸くし、麺棒や、持ち上げて生地をクルクル回したりしながら、15~16cm程度の円形に延ばす。生地を延ばしている間、残りの生地には濡れぶきんを被せておき、延ばした生地にも乾燥しないように濡れぶきんを被せる。
形成は形より手早さ重視。もたもたしていると最初に延ばした生地が膨らみ始め、焼く段階になり台からはがそうとしても、べっちょりして剥がし難くなります。形成した生地は粉を打ったシリコンシート、なければベーキングシートの上に並べておくと、ステッカーの裏紙を剥がす要領で簡単にはがせます。
6.形成する生地が残り2つになった段階でフライパンに薄くオリーブオイルを塗り中火にかける。フライパンはふわっと煙が立ち始めるまでしっかり熱する。(もうもうと煙が立ち込めるまで熱すると、ファイヤーアラームがなるので要注意!笑)
7.最初に形成したピタから順に焼成の準備をする。粉をつけた手のひらでピタの両面をパタパタと軽く叩くようにし、上になっていた面が下になるようにフライパンの上に載せる。この時指で焼けどをしないように形を整える。
8.フライパンの上に載せた生地は、20~30秒すると写真の通りボコボコとこぶが浮き始めるので、このタイミングでフライ返しを使い上下返す。
9.上下を返したら約30秒ほどで、フライパンの火力の強い部分から大きく膨らみ始めるので、様子を見ながらフライ返しを使い、膨らみの悪い面が火力の強い面に当たるように、全体が満遍なく膨らむようピタを回転させる。
電気コンロの場合、一定の温度に達すとスイッチが一時的切れ予熱状態になるので、カチッと音がし予熱状態なったら即温度を上げ再び電熱が赤く燃えるようにします。予熱状態で放置していると膨らむまでの時間がかかりすぎ、表面が焦げてしまいます。面倒でも火加減には細心の注意を!
10.破裂しそうにピタ全体が膨らんだら再びフライ返しで上下を返し、もう一方の面を1分弱焼く。焼きあがったピタは乾いたふきんで即包む。
11.キッチンペーパーに湿らせたオリーブオイルをフライパンに薄く塗り、残りのピタも同様手順で焼く。
ピタは昨日昼間に焼き、晩御飯前にオーブンで2、3分温め直しました。昨日はこの大、大、大満足の出来のピタブレッドを、地中海な3品でいただくことにしました。まるで、レバノンかギリシャ!(笑)
指で裂いたりしなくても、どのピタも中は100%ポケット状態!そこに下の写真の通り好きなものを詰め、手でつかんでダイナミックに頬張ります。
冷凍室から豚ミンチと日系スーパーで買った牛の薄切り肉のを取り出し解凍して、ポークソーセージの牛薄切り肉巻きトマト煮を作ったんですが、これがまためちゃ旨い!
その旨いソーセージをピタに詰め、タブーレやフムスと一緒に食べると、気分はもう完全ソクラテス!(←なんの関係があるねん哲学と!爆)
次回はこの最高に美味しかったポークソーセージの牛薄切り肉巻きトマト煮をご紹介しますので、ジュリアチャイルドのレシピのおかげで完成した、膨らみすぎてゴメンナサァ...イ!ピタと共に作ってみてください。(笑)
今日は英語版のブログの方にもレシピをアップしました。訳すのに結構手間取ったフレンチレシピ・ブフブルギニョンです。オリジナルフレンチレシピと、ダンプリング入り英国版・ビーフバーガンディーの2つのバージョンでレシピを作成しました。国際結婚の方、旦那さんに作ってもらって下さ~~い!









