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本屋は「本を買う場所」でなく、人生が脱線する場所だった。


また、大好きなお店が閉店する張り紙を

見て、思わず立ち止まったまま固まって

しまった。

 

それは、本屋。

…もう勘弁してほしいえーん

 

 

 

 

 本屋

 

本屋さんがどんどん姿を消して

いて、そのたびに

「時代だから仕方ないよね」

と言い聞かせているけど、

やっぱり寂しいものは寂しい。

 

もちろんネットは便利です。

 

欲しい本が決まっているなら

3分で注文終了。

 

でも、

人生を変えるような

出会いって、

だいたい予定外

なんですよね。

 

 

アルゴリズムさん、そろそろ解放してください

SNSもネットショップも

一度見たものを永遠に

すすめてきません?

 

ジュエリーを見たら

ジュエリー祭り。

 

絵画を見たら、翌日も翌々日も

絵画展。

 

「ありがとう。でも今日は

園芸とか宇宙とか発酵食品とか

見たいんだけど!」

 

なんか、アルゴリズムに

イラっむかっとすることが

あるんですよね、、、

 

気づけば自分専用の世界が

できあがっていて、

便利なんだけど、ちょっと

息苦しい真顔

 

まるで

「あなたはこれが好きなんでしょ?」

と決めつけられているような感じ。

 

いや、人間そんな単純

じゃないのよ、笑。

 

本屋は予定を裏切ってくる

本屋って面白い。

「今日は小説だけ買おう」

 

そう決めて入ったのに

なぜか自己啓発本を抱えて

レジに並んでいる。

 

ある日は、表紙が美しすぎて

時代小説を買ってしまう。

 

またある日は、手書きPOPに

まんまとやられる。

 

本屋って

目的を達成する場所じゃない。

 

目的を忘れる場所でもあるわ。

 

この「脱線」が楽しい

 

今、何が売れているのか

どんなネタがトレンドなのかも

すぐに目視できる。

 

 本屋

 

ネットは目的地まで最短距離で

連れていってくれるけど、

本屋は寄り道ばかりさせてくる

 

でも、その寄り道の中に

人生を変える一冊が

隠れていたりするんですよね。

 

 

私の最高の休日が…

今回閉店する本屋は、地元で

一番大きなお店。

 

しかも下にはカフェがある。

 

だから私の休日は

「本を買う」

「カフェへ行く」

「お茶を飲みながら読み始める」

 

この黄金コースがお決まりでした。

 

 

「どんな感動に出会えるかな」

という期待。

 

この時間が、本当に好きだった。

 

 

だから、閉店の張り紙を見た瞬間、

 

「あぁ、私の休日まで

閉店しちゃうのか…」なんて

気持ちになりました悲しい

 

店内を歩いていたら、

今村翔吾さんの

『作家で食っていく方法』

(SBクリエイティブ)が

売れ筋ランキングに

入っていました。

 

「本が売れない時代」と言われる

一方で

「それでも作家になりたい」と

思う人はたくさんいる。

 

私も、その一人。

 

だから思うんです。

 

書店がなくなるということは

本を売る場所が減るだけ

じゃない。

 

読者と、まだ知らない作家が出会う

場所も減ってしまうということ

なんですよね。

 

 

便利さを手に入れた今、同時に

「偶然」を失っているように

思う。

 

だから、ときどき目的も

なく本屋を歩きます。

 

興味のない棚ものぞいてみます。

 

きっと、人生ってそんな

寄り道の積み重ね。

 

効率だけでは出会えない

景色がある。

 

だから

これ以上、大好きな本屋さんが

なくならないでほしい。

 

だって本屋は

本を買う場所じゃない。

 

人生をいい意味で脱線させて

くれる場所なんだから。

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