親に「危ないよ」と言う前に、できること

 

こんにちは。
親を想うご家族のかかりつけ看護師、三浦千枝です。

 

 

 

 

親の家に行ったとき、

「そこ、危ないよ」

「そんなところに置かないほうがいいよ」

「転んだらどうするの?」

と言いたくなること、ありませんか?

 

親のことが心配だからこそ、
つい口に出てしまう。

 

私たちにとっては、
「心配だから伝えている」だけなのですが、

言われた親の側からすると、
「そんなこと分かってる」
「子どもに指図されたくない」

と感じることもあります。

 

心配しているのに、
なぜか険悪になってしまう。

そんなこと、ありますよね。

 

 

 

「危ない」と伝える前に、見ておきたいこと

 

 

親の家で気になることを見つけたら、
すぐに「危ない」と伝える前に、

「私は、何が心配なんだろう?」

と、一度考えてみる。

 

たとえば、廊下に物が置いてあったとしても、

「物があるから危ない」

だけではないかもしれません。

 

そこを歩くときに、
親が足元を見にくそうにしているのか。

 

物を避けるときに、
身体がふらついているのか。

 

夜になると暗くて見えにくいのか。

 

実際に暮らしている様子を見てみると、
「危ないと思った理由」が少し見えてくることがあります。

 

 

 

正しいことを言っても、伝わるとは限らない

 

 

転倒予防のことを考えれば、
片づけたほうがいい場所もあります。

 

手すりがあったほうが安心な場合もあります。

 

でも、

「正しいことを伝える」ことと、
「相手に伝わる」ことは、少し違います。

 

親にとっては、
何十年も暮らしてきた家。

 

物の置き場所にも、
生活の動線にも、
本人なりの理由があります。

 

そこへ突然、

「危ないから変えたほうがいい」

と言われたら、

「私の暮らしを否定された」

と感じることもあるかもしれません。

 

だから私は、
「危ないよ」と言う前に、

「ここ、最近歩きにくくない?」

「これ、使うとき困ることない?」

「夜はここ、暗くない?」

と聞いてみることを大切にしています。

 

 

 

親を「変える」のではなく、一緒に考える

 

 

もちろん、

「別に困ってないよ」

と言われることもあります。

 

そのときは、
まずその言葉を聞いてみる。

 

反対に、

「実はちょっと怖いんだよね」

「最近、ここは使いにくくなった」

という話が出てくることもあります。

 

そうしたら、

「じゃあ、どうしたら楽かな?」

と、一緒に考えてみる。

 

親の暮らしを安全にしたいと思ったとき、

「私が何とかしてあげなきゃ」

ではなく、

「今の親にとって、どうするのがいいんだろう?」

というところから始めてみる。

 

 

それだけでも、
親子の会話は少し変わるのではないでしょうか。

 

 

親が元気なうちは、
まだ時間があります。

 

危険を見つけたら、
すぐに答えを出すのではなく、

「これ、どう思う?」

と話してみる。

 

そんな小さな積み重ねが、
これからの暮らしを一緒に考えるきっかけになるのかもしれません。

 

 

 

「危ないよ」と言う前に、
「どう感じている?」と聞いてみる。

 

安全を考えることも、
親子の関係を大切にすることも。

どちらも、
これからの暮らしには大切なことなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

介護が始まってから慌てるのではなく、
「まだ元気な今だからこそ」考えておきたいことがあります。

 

メルマガでは、ブログでは書いていない
家族との出来事や、看護師として感じてきたこと、
暮らしの中で役立つ小さなヒントをお届けしています。

親のことが少し気になりはじめた方へ。
よかったら、メルマガで続きを受け取ってください。