介護する人の暮らしも、大切にしてほしい
こんにちは。
親を想うご家族のかかりつけ看護師、三浦千枝です。
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親のことが気になり始めると、
「これからどうしよう」
「できるだけ親のそばにいてあげたい」
「私がちゃんとしなくちゃ」
そんなふうに考えることがあると思います。
親を大切に思うからこそ、
自分のことは後回しになってしまう。
そんな方も少なくありません。
でも私は、
介護する人の暮らしも、大切にしてほしい
と思っています。
「親のために」が、いつの間にか自分の負担になる
親の病院に付き添う。
実家のことを気にする。
電話があれば対応する。
必要な手続きをする。
ひとつひとつは、それほど大きなことではなくても、
重なってくると、自分の生活に影響してきます。
仕事をしている人なら、
仕事との調整も必要になります。
自分の家族や夫婦の時間もあります。
自分自身の体調や予定だってあります。
それなのに、
「親のことだから」
と、全部自分が引き受けようとしてしまう。
そんなこともあるのではないでしょうか。
「親を大切にする」と「自分を後回しにする」は同じではない
親のために何かをすることは、
もちろん大切です。
でも、
自分の睡眠を削る。
自分の予定を全部変える。
自分の仕事をあきらめる。
自分の楽しみをなくしていく。
そこまでしなければ、
親を大切にしていることにはならないのでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
介護は、短期間で終わるとは限りません。
だからこそ、
「今、何とかする」だけではなく、
この先も続けられる形になっているかな?
と考えることも大切です。
厚生労働省も、家族の介護を抱える人が仕事と介護を両立できるよう、
制度の周知や支援を進めています。
介護する人自身の生活を守ることは、
決してわがままなことではありません。
親の人生と、私の人生
親には親の人生があります。
そして、
私たちには私たちの人生があります。
親が年齢を重ねていくからといって、
子どもの人生まで「介護中心」に変わってしまう必要はありません。
もちろん、状況によっては、
一時的に親のために時間を増やすこともあるでしょう。
でも、そのときにも、
「今の私にできることは何だろう?」
「これは私がしなくても大丈夫なことかな?」
「誰かに頼めることはないかな?」
と、一度立ち止まって考えてみる。
そうすると、
「私が全部やらなければ」と思っていたことの中にも、
誰かに相談できることや、
サービスを利用できることが見えてくるかもしれません。
そして、まだ介護が始まっていない方なら、
「親のために、私が何をするか」だけではなく、
「親のことを大切にしながら、私はどんな暮らしを続けたいか」
も、一緒に考えておいてほしいと思います。
親が元気な今なら、
まだ時間をかけて考えることができます。
介護が始まってから慌てて答えを探すのではなく、
元気なうちから、
「私たちにとって、無理のない形ってどんなものかな?」
と話しておく。
それも、親を想う準備のひとつだと思います。
親を大切にすることと、自分の暮らしを大切にすることは、どちらか一つではありません。
親の人生も。
自分の人生も。
どちらも大切にしながら、
これからの暮らしを考えていきたいですね。
