こんにちは。
親を想うご家族のかかりつけ看護師、三浦千枝です。
親が元気に歩いていると、
「まだ転倒の心配はないかな」
と思うことがありますよね。
でも、転倒はある日突然、
「転びました」
という形で起こるとは限りません。
毎日の暮らしの中にある、ほんの小さな「歩きにくさ」が重なって、転倒につながることがあります。
だから私は、親の転倒予防を考えるとき、
「本人の歩き方」だけを見るのではなく、「暮らしている場所」を見ることも大切
だと考えています。
「最近、歩くのが少し遅くなった」だけではありません
例えば、以前は何ともなかった場所で、
「ちょっと歩きにくそうだな」
と感じることはありませんか?
廊下を歩くときに壁に手をつく。
夜、トイレに行くときだけ慎重になる。
玄関で靴を履くとき、以前より時間がかかる。
椅子から立ち上がるときに、テーブルに手をつく。
こうした変化は、本人にとっては「これくらい普通」のことかもしれません。
でも、家族から見ると、
「前はこんな歩き方をしていなかったな」
と気づくことがあります。
その「ちょっと気になる」が、大切なサインになることがあります。
予防は「危ないもの探し」だけではありません
転倒予防というと、
「危ないものをなくさなくちゃ」
と考えがちです。
もちろん、それも大切です。
でも、私はもう一つ、
「その人が、今の身体の状態で暮らしやすい家になっているか」
という視点を持ってほしいと思っています。
若い頃には何ともなかった段差。
昔は手が届いた収納場所。
問題なく使えていた椅子。
十分明るいと思っていた照明。
暮らしている人の身体が少しずつ変化すれば、家の中の「普通」も変わっていきます。
だから、家を整えることは、
「年を取ったから介護仕様にする」
ということではありません。
今の身体で、これからも気持ちよく暮らしていくために、環境を合わせていく。
そんな考え方もできるのではないでしょうか。
まずは「いつも歩く場所」を見てみる
いきなり家中をチェックする必要はありません。
今日、親御さんの家に行ったら、
「この家の中で、一番よく歩く場所はどこかな?」
と考えてみてください。
そして、そこを親御さんと同じ目線で歩いてみる。
立っているときだけでは気づかなかったことが、見えてくるかもしれません。
「ここ、ちょっと暗いね」
「ここに物があると避けないといけないね」
「この棚、毎日使うには少し高いね」
そんな小さな気づきで十分です。
そして、もし何か気づいたとしても、
すぐに「危ないから変えよう」と決めなくても大丈夫。
まずは、
「どうしたら今の暮らしがもっとラクになるかな?」
と一緒に考えてみてください。
親にとって大切なのは、
「安全にするために暮らしを変えられること」ではなく、
自分らしい暮らしをできるだけ長く続けられることだからです。
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転倒が心配になったとき、
「家のどこを見ればいいんだろう?」
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そんなときに、家の中を一つずつ確認できるようにまとめました。
難しいことをたくさん覚えるためのものではありません。
「まず、ここを見てみよう」
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親が元気な今だからこそ、
「転ばないようにしなきゃ」
と構えすぎるのではなく、
「これからも安心して暮らせる家かな?」
という視点で、少しずつ家を見てみる。
その小さな気づきが、未来の安心につながっていきます。
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