手すりより先に元気なうちに整えておきたい暮らしのこと
「介護環境」と聞くと、
手すりをつけることや、
ベッドの位置を考えることを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
でも、私が看護師として、
また片づけの現場で見てきた中で、
もっと早い段階から整えておいてほしいと感じることがあります。
それは、
普段の暮らしそのものです。
たとえば――
・使いたいものが、すぐに取り出せる
・きちんと「使える状態」でしまわれている
・探し物に時間を取られない
こうしたことは、一見「介護」とは関係なさそうに見えますが、
実はとても大きな安心につながっています。
年齢を重ねると、
体力だけでなく「集中力」や
「判断力」も少しずつ変化していきます。
探し物が見つからない。
どこにしまったか思い出せない。
それだけで、気持ちが焦ったり、
疲れてしまう方も少なくありません。
中でも、書類関係は
早めに整えておくことをおすすめしています。
確定申告や医療費控除の準備が始まるこの時期は、
書類整理にとても向いています。
・何が必要で
・どこに保管していて
・すぐに取り出せるか
一度確認しておくだけで、
「いざ」という時の負担は大きく変わります。
年賀状も同じです。
お年玉の当選を確認したあと、
そのままにせず整理しておくと、気持ちもすっきりします。
介護は、
突然始まることもあります。
だからこそ、
「まだ元気だから」「今は大丈夫」と思える今のうちに、
暮らしの土台を整えておくことが、
未来の自分や家族を助けてくれます。
特別なことをしなくてもいい。
大きく変えなくてもいい。
日々の生活が、少し楽になること。
それ自体が、立派な介護環境づくりだと、私は思っています。
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