前回の続き
朝が来た。
近ごろは4時半過ぎにならないと明けてこない。
夏至も過ぎて、夜明けがちょっぴり遅くなってきたようじゃ。
朝起きが苦手なワシにとってはこれから冬にかけては助かるわい。
それはそうと、今朝の空の具合はあんまりよくないぞえ。
東の空に雲がうっすらとかかっていると、その雲が真紅に染まり、辺り一面が朱の世界になるじゃがのう。
これじゃあ晴れ過ぎじなんじゃよ。
おや…
霧が湧いてきたぞ。
さすが霧ヶ峰!
遠くのほうには雲海も出てるわい。
雲海の方へ行ってみるとするか。
朝日に染まって色づいているわい。
霧が金色に輝いている。
あそこから太陽が顔を出すんじゃろうのう。
頂上から霧が降りてきた。
朝の光が霧の中に矢のように差し込んできたわい。
谷底の方にはやっと光が差し込んできたのう。
白樺湖も霞んでしまっているわい。
このシシウドはまだしっかり頑張っているぞえ。
こちらではもう女郎花が咲いているわい。秋も近いのう。
6月に来た時はレンゲツツジが満開だったのじゃが、今日は何の愛想もないのう。
今日のところはぼつぼつ“店じまい”じゃなあ。
自分のイメージ通りにはいかなかったが、これも自然相手じゃ。何ともならんわい。
いつもの“定宿”へ帰ってきた。
外気温は12度を示している。
こんな涼しいところにいつまでも居たいところじゃが、そうも行くまい。
そろそろあの暑苦しい我が家へ帰って行くとするか。
またのう![]()
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この項 完




















