暑さ知らずの日 | 90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

     前回からつづく 

                                  

 車中泊した夜明け…。

 

 今朝の気温は18度じゃ。

 

 外へ出るとちょっぴり涼しいが、重ね着をするほどのこともない。

 

 鉢伏山中腹の東西は、残念ながら展望が効かない。

 

  頂上まで登れば朝日も夕日も拝めるんじゃろうが、この老人には無理に決まっているからのう。

 

 朝の作品作りは最初からあきらめているわい。

 

 あくまでも避暑じゃからのう。

 

 

 

 東の方では何か朝のドラマが始まっているようじゃな。

 じゃが、ここからでは山に遮られて何も見えない。

 

 

 

  やっと日が昇ってきたわい。

 光が矢のように谷間に差し込んできたぞえ。

 

 

 

 谷間の白樺やダケカンバにも光が当たり始めた。

 

 

 斜面を光が走る。

 

 

  少し陽が昇ると、変哲もない日常的な光景に変わって行った。

 

  朝の撮影はこれで終わりじゃ。

 

 

 

 さあてと…

 このあとはこれといったアテはない。

 

 窓を開けて涼風を楽しみながら、しばらくはうたた寝でもするか。

 

 下界では今ごろ猛暑日だの熱中症だの、やかましく騒ぎたてていることじゃろうのう。

 

 それに比べれば、ここはまるで別世界じゃよ。

 

 夏は高原に限るぞえ。

 

  じゃがのう、わしゃあこのあと数日間は家の中でクーラー漬けの日々を過ごさねばならんぞえ。

 

 なぜって?

 

 世の中はただいま恒例の夏休みの真っ最中じゃからのう。

 

 こんな時に出掛けようものなら、道路も渋滞するし、行く先々でも観光客、行楽客で満員じゃ。

 

 こんな時にわざわざ出掛けなくても、わしゃ隠居の身じゃ。

 世の中の喧騒が終わった平日にいくらでも出かけられるわい。

 

 

 

 さてぼつぼつ帰り支度でもするとしようわい。

 

 冬ごもりならぬ夏ごもりのための食糧の買い出しもしなきゃならんしのう。

 

 

 

 高ボッチへ下る途中の道沿いに面白い形をした木々の森がある。

 どうしてこんなに曲がりくねっているのじゃろうのう。

 

 こうなるまでには、この木はきっと波乱万丈の人生(?)を送ってきたんじゃろうのう(笑)

 

 

 

 高ボッチへ下りてきた。

 

 

 松本方面は雲海じゃ。その向こうに北アルプス。

 

 

 

  諏訪湖も霞んでしまっている。

 目を凝らさないと湖が見えないほどじゃ。

 

 

 

 涼しいところに長居したいのは山々じゃが、ぼつぼつあのうだるような下界へ降りて行くとするかのう。

 

 また来るぞえバイバイバイバイ

 

                                この項 完