琵琶湖夕景
深深紅に染まる琵琶湖紅に染琵琶湖
無断転用禁止
このところ、思わしくない天候が続くのう。
天気予報を見ても、ずーっと先まで雨や曇りばかりじゃ。
梅雨時だからと言ってしまえばそれまでじゃが、風景写真派としては家に閉じこもってボケーッとしているばかりで面白くないわい。
若い時なら、少々の雨ぐらい気にしないで出かけたものじゃ。
かえって小雨が降っていた方が面白い写真が撮れたりしたからのう。
昔は梅雨時になるとシトシトと、降りみ降らずみの小雨だったものじゃが、近年はドサッとまとまった大雨が降り、テレビでは連日のように災害のニュースが流れている。
そんな時期に年寄りのワシが家を出るのはちょいと二の足を踏んでしまうわい。
家族も心配するじゃろうしのう。
ところが2、3日前に何気なくネットで天気予報を見ていたら、今日明日の両日に限って🌞マークがついているのを見つけたのじゃよ。
こりゃあ何が何でも出掛けねばならぬじゃろうて。
急きょ、クーラーボックスに食料を詰め込んで出発したのじゃわい。
行先はもちろん滋賀県・琵琶湖東岸に群生するハスじゃ。
先日来た時は曇り空で何ともならなかったからのう。
今日はそのリベンジじゃわい。
フムフム。
今日は初夏の陽光がまぶしいほど降り注いで、湖面もお天道様が煌めいているわい。
これでなくてはのう。
やっと遠くから来た甲斐があったというものじゃ。
日が西に傾くにつれて、辺りは黄金色へと模様替え。
水鳥もねぐらへ帰ってきたようじゃ。
この浮島が鳥たちの恰好のねぐらになっているわい。
母子らしい水鳥も行儀よく並んでねぐらに帰って行く。
お天道様は間もなく彼方の半島へお隠れじゃ。
いよいよ一日の終わりを告げる一大ページェントが始まるのかのう。
徐々に黄金色から深紅へと模様替えじゃ。
南側の空までうっすら紅色。
夥しい数の鳥たちがねぐらへ帰っていく。
このあたりが今日のクライマックスかのう。
クライマックスはほんの数分。辺りは見る間に色褪せてきた。
今日はこれで幕引きじゃ。
ワシもこの辺で“店じまい”をしようかいのう。
おや、月が出ているわい。
お天道様を追いかけるように沈んで行く細い細いお月さまじゃ。
帰り際に1、2枚撮って今度こそおしまいにしようわい。
さて、夕景の撮影が済めば早々に帰途に就きたいところじゃ。
ここで朝を迎えたとしても琵琶湖越しの朝景は西岸でなければ無理じゃからのう。
しかし今から帰るとなると、約2時間半の高速道路の夜間走行が待っている。
老眼が年々進み、運動神経や反射神経も衰えている今となっては、無駄になっても車中泊する方が無難じゃわい。
幸いにも撮影現場の近くに駐車場を見つけからのう。ここで一夜の宿を借りて、明日になったら早々に帰宅の途に就くとしようかのう。
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つづく















