第2回あてどもない旅~その7能登島の朝 | 90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

  さて翌朝じゃ。

 暁闇の中を表へ出てみると、何と、雨粒がぽつりぽつりと落ちているではないかえ。

 

 天気予報は晴れだと言ってぞ!ムキー

 これじゃあ何のための天気予報なのか分かりゃしないぞえ。

 

 とにかくカメラを濡らさないように小さな傘をカメラに差しかけ、自分は濡れながら撮影を始めた。

 この潮だまりが深紅に染まることをイメージしていたのに何たることじゃ。

 

 雨もやみ、空は少しだけ明るんできたが、ワシのイメージには程遠いわい。

 こんな程度の光景ではワシの気持ちは収まらんぞえ。

 

 こんなに歳を取ってしまってからじゃあ、もう2度とここへは来られないだろうにのう。

 しばらくは傷心の身を車内のシートに横たえていたが、やがてブツブツと恨み辛みをつぶやきながら去って行くのでありましたしょぼん

                                                        つづく