さて翌朝じゃ。
暁闇の中を表へ出てみると、何と、雨粒がぽつりぽつりと落ちているではないかえ。
天気予報は晴れだと言ってぞ!![]()
これじゃあ何のための天気予報なのか分かりゃしないぞえ。
とにかくカメラを濡らさないように小さな傘をカメラに差しかけ、自分は濡れながら撮影を始めた。
この潮だまりが深紅に染まることをイメージしていたのに何たることじゃ。
雨もやみ、空は少しだけ明るんできたが、ワシのイメージには程遠いわい。
こんな程度の光景ではワシの気持ちは収まらんぞえ。
こんなに歳を取ってしまってからじゃあ、もう2度とここへは来られないだろうにのう。
しばらくは傷心の身を車内のシートに横たえていたが、やがてブツブツと恨み辛みをつぶやきながら去って行くのでありました![]()
つづく











