久しぶりじゃのう。
ワシゃあもっと早く撮影に行きたくて腕がむずむずしていたのじゃが、年末年始は道路も混みあうし、撮影現場も混むからのう。
やっと正月の喧騒が済んで、さて出かけようと思ったら、今度はその直後に週末の土日が来たからのう。
じゃから世間様がお出かけで混雑する時が過ぎるまで、わしゃあ今までじーっと家に閉じこもって我慢していたのじゃよ。
というわけで去年の暮れに高ボッチで車中泊して以来、この日が初めての撮影行きじゃ。
高ボッチはワシが行った直後に冬季閉鎖になってしまったからのう。
これで4月の末まで何ともならんわい。
代わって今度は霧ヶ峰じゃ。
ここなら冬季閉鎖もないし、除雪もしてあるからのう、年寄り向きというもんじゃ。
今日は冷え込んで天気もいいというからのう。
ひょっとすると霧氷ができて、霧が漂って、そこへ朝日が差し込んで・・・ウムムム。ひょっとするとダイヤモンドダストも!・・・。
思っただけでも心躍るわい。
あれれ。雪なんてないぞえ。
それでも登るにしたがって少しずつ雪が増えてきた。
ところが・・・
いつもの「ねぐら」へ着いたものの・・・。
例年だと駐車場のわきに、除雪した雪がワシの背丈よりも高いぐらい積んであるのじゃが、今年はこんな有様じゃ。
おかげで見通しはいいのじゃが、平凡な風景が広がっているばかりじゃ。
ワシのお気に入りの白樺も、雪や霧氷や霧がないとつまらんのう。
さらに登って行ってもこの有様じゃ。道路なんて乾いているぞえ。
八ヶ岳もこの数年というもの雪が少ないのう。昔は山すそまで真っ白じゃったのにのう。
富士山が見える。
富士山なんか大勢の人がイヤというほど撮っているから、今さら撮っても仕方がないと思いながら、見ると思わず撮ってしまう不思議な山じゃなあ。
広い駐車場へ来たが、人っ子一人居ないわい。
こんなことは20年間で初めてじゃ。
こちらの駐車場も2台しかなかったぞえ。
ここは富士山のビューポイントじゃから、いつもは数十台の車があるのにのう。
気温は氷点下11度じゃからガードレールにもつららが下がっているが、肝心の霧氷がない!
正面に蓼科山が見える。
スキー場も雪がないからガラガラじゃ。手前の雪は人工雪らしい。奥は芝生がまる見えじゃなあ。
雪煙を上げながら一生懸命人工雪を作っているわい。
辺りはだんだん暮色に包まれてきたわい。
太陽が沈み、西空には匕首(ひしゅ)の月が・・・。
明日も晴れて出てきておくれ。霧氷か霧かダイヤモンドダストがのう・・・・・頼むぞえ。![]()
・・・と祈りながら、息子の嫁が作ってくれた弁当でディナーじゃ
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(つづく)






























