山下公園に面したホテルニューグランド。

 

港町横浜を象徴する風景のひとつで、日本を代表するクラシックホテルです。

 

そんな歴史的なホテルでの特別なランチブッフェの話。

 

◆ホテルニューグランド◆

 

本館を飾る"HOTEL NEW GRAND"の文字。

 

レトロな雰囲気が歴史を感じさせます。

 

右が平成3年(1991)開業のタワー館です。

 

本館

(国登録有形文化財)

 

関東大震災で壊滅的な被害が出た横浜。

 

震災で倒壊した「グランドホテル」の後継として昭和2年(1927)に建てられ、震災の瓦礫で埋め立てて造られた山下公園と共に復興のシンボルとなります。

 

横浜を象徴する2つの風景が震災からの復興によるものという点に、往時の人々の強さと希望を感じます。

 

 

丸みを帯びた端からのアングルが好き。

 

設計は新潟県佐渡出身の渡辺仁です。

 

 

本館入口の大階段。

 

ブルーカーペットなのが横浜っぽい。

 

 

親柱装飾はもこもこブーケ風。

 

 

色味のグラデーションも美しいタイル。

 

 

今はタワー館が受付ロビーの為、本館ロビーはひっそりとしていますが、往時は多くの国内外の人々で賑わい、様々な外国文化が華開いたのでしょうね。

 

 

明治時代以降、JAZZや洋食、様々な文化が横浜で芽生え、ドリア、ナポリタン、プリン・ア・ラ・モードは、ここニューグランドが発祥です。

 

ザ・ロビー

 

存在感のある石の柱に、白亜の天井。

 

そこに吊るされたレトロ照明。

 

 

アーチを描くエレベーター周りの装飾。

 

 

時計の上には京都の匠、川島甚兵衛による綴織の天女奏楽之図、梁の部分にはホテルのロゴマークでもあるフェニックスの装飾が施されています。

 

歴史を感じる和洋折衷スタイルですね。

 

フェニックスルーム

 

ここからが本題です。

 

開業時、メインダイニングだったフェニックスルーム。

 

普段は見学が出来ないこの大広間で開催される6日間限定のサマーブッフェ。

*開催期間:8/11〜16、料金:¥13,000

 

ブッフェの時間になり、扉が開き…


その先の光景に胸が高鳴ります。

 

 

艶やかな柱や梁、大正モダンを感じさせる照明。

 

 

往時、簾の掛かった舞台で、雅楽が演奏されたそうです。

 

 

ブッフェそっちのけで、写真を撮るばかり。

 

 

それでは、肝心のブッフェです。

 

 

前菜的に、カレー風味のカツサンドウィッチ、生ハム、スモークサーモントラウトとアボカドのワカモレ、魚介類のマリネ シャリービネガー風味、ハムとピクルスのカナッペ。

 

どれも一口サイズで楽しめます。

 

後ろのお皿には、サラダ、バナメイエビとブロッコリーのサラダ仕立て、そして、シーフードドリア。

 

国産牛のローストビーフ

 

その場で切り分けてくれます。

 

表面はローストの薫りがしっかり、中は柔らかくジューシー。

 

理想的なローストビーフでした。


 

ニューグランド名物、スパゲティ・ナポリンタン。

 

戦後、進駐軍がパスタをケチャップで食べていた事に着想を得て、当時の総料理長が考案しました。

(イタリア人なら激怒するやつw)

 

エビのフリット ハーブ風味のタルタルソース、タマゴサンドウィッチも一緒に。

 

国産牛フィレ肉のサイコロステーキの鉄板焼き ラタトゥイユのポレンタ添え

 

柔らかいフィレ肉は、いい具合に口の中でとろけていきます。

 

シーフードドリア

 

こちらもニューグランド発祥の名物。

 

体調が優れず、喉越しの良いものをという宿泊客の要望を受けて、初代総料理長が即席で作ったものが好評で、レギュラーメニューになりました。

 

ビスク風味がきいていました。

 

 

デザートもひと口サイズで色々。

 

1時間強、歴史的な空間で歴史を感じる、貴重なブッフェタイムでした。

 

 

タワー館のロビーを飾る生花。

 

 

本館の1Fにはレストランのザ・カフェ。

 

その2Fが今回の舞台、フェニックスルーム。

 

その内、ザ・カフェで食事でも。

 

 

ホテルニューグランド宿泊記2022.3 前編

ホテルニューグランド宿泊記2022.3 後編