正宮の別け宮を意味する別宮。

 

内宮には、別宮が境内境外、10宮(6箇所)が存在しています。

 

その内、最も遠くにある別宮へ。

 

その別宮は頭之宮四方神社と同じ、度会郡大紀町の少し北側に鎮座しています。

(最寄駅は紀勢線滝原駅)

 

そして、これが我が人生で最も心を洗われたお参りのひとつとなりました。

 

<旅の行程>

1日目:伊勢

2日目:伊勢→二見→鳥羽

3日目:伊勢→度会→志摩→鳥羽

4日目:伊勢→鈴鹿

 

街道沿いの道の駅の脇から奥へ進むと、緑に包まれた社頭に着きます。

 

◆瀧原宮◆

 

皇大神宮別宮・瀧原宮。

 

古来、遥宮と呼ばれる特別な別宮です。

*読みは"トオノミヤ"

 

賑わう道の駅周辺の喧騒とはまるで別世界の空気と静けさがそこに。

 

 

樹齢数百年を超える杉の美しい参道。

 

木洩れ陽がその風景を、美しさを超えたものに昇華させています。

 

神々しさ溢れる空間です。

 

 

杉の参道は600m程続いています。

 

歩いていて、身も心も清められる想いで、ただただ心地良い。

 

 

途中、脇から石畳の坂道が続いています。

 

その先に待っているのは、思わず溜息が出る美しい川辺の風景。

 

御手洗場

 

どこまでも透き通った水面。

 

神の坐す神域に相応しい清き流れ。

 

忌火屋殿

 

神饌の調理をする建物です。

 

祓所

 

祭事の際、神職らが穢れを祓う場所です。

 

 

白砂の参道からそびえる杉の古木。

 

その凛とした姿に見惚れるばかり。

 

鳥居から10分程で、開けた空間に出ます。

 

御敷地(古殿地)

 

7年後の遷宮後の風景も楽しみ。

 

右手に見える小さな建造物は御船倉。

 

正宮も含め、瀧原宮にしかないもので、御神体を覆う御樋代を収める御船代の為の倉と伝わります。

*読みは"ミヒシロ"

 

 

眩い光に包まれた社殿。

 

人生でこれほどまでに神々しさを感じた瞬間はあっただろうか…

 

 

4つの社殿が鎮座していて、参拝順の慣わしがあります。

 

瀧原宮

<御祭神>

天照坐皇大御神御魂 (和御魂)

 

「倭姫命世記」によれば、2000年程の昔、天照大御神の鎮座地を探す旅路に出た倭姫命が、ここ大河之瀧原之国に辿り着き、その麗しさに感動をして、お宮を造営したのが起源とされています。

 

 

その為、元伊勢のひとつとされています。

 

倭姫命が天照大御神の鎮座地を求めて巡った軌跡に残る元伊勢。

 

数ある元伊勢の中でも、2000年の時を経て今も内宮の別宮として、その歴史を紡ぎ続ける瀧原宮。

 

その歴史の長さと深さに想いを馳せて…

 

瀧原竝宮

<御祭神>

天照坐皇大御神御魂 (荒御魂)

 

瀧原宮と並んで建つ瀧原竝宮。

*読みは"タキハラノナラビノミヤ"

 

その起源は不明な点が多いそうですが、平安時代中期には式年遷宮がされていたと考えられています。

 

 

木陰から素木の鳥居をくぐり、陽の光の中で歩みを進め、荘厳なる空間で感謝の祈りを捧げる…

 

 

連なる2つのお宮を眺めて物思いに耽る。

 

境内の端から少し石段を上がります。

 

若宮神社

(御祭神:若宮神)

 

由緒や御祭神の詳細は不明。

 

御祭神は天の水源を司る、天水分神とも伝わります。

 

石段の下にもお社があります。

 

長由介神社

(御祭神:長由介神・川島神)

 

こちらも由緒等は不明。

 

いずれも、瀧原宮鎮座前の古代からの地主神の類なのかも?

 

 

これだけ美しい緑と川ならば、誰しもがそこに神の存在を感じることでしょう。

 

古代から続く自然への崇拝の念。

 

そこに導かれた倭姫命、そして、天照大御神の御神霊。

 

別宮の内、唯一、未参拝だった瀧原宮。

 

素晴らしく心洗われる、生涯忘れえぬ参拝でした。

 

生涯を通して幾度も訪れたい。

 

 

道の駅の脇に建つ鳥居をくぐり、現世へ戻る…

 

御朱印

 

次回、別宮で一の宮の記事を送ります。