海上保安庁、略称:海保。
国土交通省の所属で、海上の人命保護や捜査、鎮圧を任務とする組織です。
いわば、海の警備隊。
関東と東海の一部を管轄する第三管区が横浜に置かれていて、その基地が赤レンガ倉庫に隣接した横浜海上防災基地です。
その基地の敷地に資料館があります。
◆海上保安資料館 横浜館◆
*入館無料
平成16年(2004)開館の資料館です。
九州南西海域工作船事件において回収された北朝鮮の工作船が展示されています。
異様な存在感を放つ工作船。
九州南西海域工作船事件とは、平成13年(2001)に東シナ海で発生した、北朝鮮の工作船に対する追跡、交戦、撃沈をした事件です。
当時、20代後半だった私。
今そこにある危機と、それに対処してこなかった過去の日本にふがいなさを感じた記憶があります。
船体側面には銃撃戦による弾痕跡。
推定15名の北朝鮮工作員は全員死亡したものと見られています。
その目的は日本国内への潜入、工作員の回収、密輸から拉致、場合によっては暗殺といったところでしょうか。
漁船に偽装して船内に小型の船舶を格納。
こうやってスパイ活動をしていたようです。
回収された武器なども展示されています。
ライフルやマシンガン、ロケットランチャーまで。
これを見れば、"話し合いで解決する"が一切通用しないどころか、相手の思う壺であるという事がよく分かりますね。
日本製の携帯電話も回収されています。
日本国内の暴力団への架電が判明していて、この工作船自体も、過去に違法薬物の密輸に暗躍していた事が発覚しています。
ハングル文字で"自爆"と書かれたスイッチ。
北朝鮮の建国の父のバッジ…
船尾に回ると、いかにも工作船な造り。
観音開きの中にボートが格納されていました。
政治も経済もそれぞれの国で様々とは言え、他国に対して不法行為を働くばかりか、拉致といった非道の極みな行いをする国が近くに存在するとは…
特定の国家、環境でのみ醸成される異常性なのか、それとも人類の性なのか?
機関銃も装備されていました。
これが格納されていた工作ボート。
階段を上がり、上から右舷を見学出来ます。
ここに機関銃が設置されていました。
壁面のスクリーンでは事件当日の生々しい映像が流されています。
平成13年(2001)の夕刻、在日米軍からの不審船情報と防衛省による無線傍受により、海上保安庁の航空機と巡視船が出動。
不審船に対して警告と威嚇射撃をするも、逃走を続けるばかりか反撃をしてきた為、海上保安庁の巡視船が正当防衛攻撃を実施、同日22時過ぎに不審船は自爆して沈没。
これが事件の概要です。
時の小泉内閣は沈没した工作船を引き揚げを断行、捜査と検証が行われます。
その後、スクラップ廃棄される予定でしたが、石原慎太郎東京都知事ら多くの人々の声と寄付により、横浜の海上保安庁基地に移送、保管される事となります。
7年振りの訪問でしたが、若い世代を中心に入館者も多く、日本も変わってきた事が伺えました。
拉致問題は解決しておらず、拉致を否定していた政党が今も存在している事実、沖縄などの反日活動やデモの黒幕的な某政党、そして、そこに見え隠れする外国勢力。
日本は島国で、そう簡単には侵攻されない利点があるものの、現代の戦争や侵略は目に見えないもの。
国としての国防、日本人としての国防意識をしっかりと持ち、それが次世代に紡がれていきますように。
御船印帳
ついつい、手を出してしまいました。
御船印
いずれ船旅もしてみたいものです。
穏やかな横浜の海。
日本だけが得られる事が出来た今の平和。
平和を唱えるだけなく、守る力をしっかりと備え持った国になっていく事を祈って…























