本日3/10は横浜三塔の日。
(3と10の語呂合わせ)
横浜三塔とは、港町横浜を象徴する、大正〜昭和初期に建てられた3つの洋風建築の事。
みなとみらい地区が開発されるまで、この三塔がランドマークでした。
そんな三塔の風景を送ります。
◆横浜市開港記念会館(ジャックの塔)◆
(国指定重要文化財)
ジャックの塔は大正6年(1917)、横浜開港50周年記念事業の一環として建てられた公会堂。
この堪らぬ風貌。
赤煉瓦と白い石材の風合いが生む美しさ、煉瓦&石材と鉄筋フレームの組合せ…
どれをとっても素晴らしいデザイン。
レトロなのに、どこか近未来的。
ここだけ異なる時空かのような錯覚。
設計案は一般公募のコンペで決定され、旧東京市技師の福田重義の案が選ばれました。
審査員には、伊東忠太や塚本靖といった名建築家も名を連ねていたそうです。
福田氏の案を基に、長崎県の技師・山田七五郎が着任し、実際の設計と建築が始まります。
当時の横浜市長の前職が長崎県知事だった縁もあって、白羽の矢が立ったようです。
右手にはキングの塔、神奈川県庁本庁舎。
そして、大正6年(1917)の6/30に竣工し、その開館式には大隈重信や徳川家の面々も招かれました。
どこか既視感があるのは、東京駅と同じく"辰野式"のデザインを用いているからですね。
その後、関東大震災、空襲、戦後接収という苦難の歴史を乗り越え、平成元年(1989)には、屋根ドームが復元されて創建時の姿が甦りました。
*入館無料
訪れた3/8は通常は非公開の時計台内部公開の日でしたが、昨年見学したので、今年は特別公開終了後の時間帯にゆっくりと浸りました。
風除室
半月三連アーチがお出迎え。
暫し、天井装飾に見惚れます。
入口を振り返る。
玄関ロビー
床のモザイクタイルも見所です。
イオニア式の柱が宮殿風情を醸しますね。
奥の階段から2階へ。
レトロSFを彷彿とさせる窓。
2階広間
四方を囲むアーチ。
振り返れば、光と影の美。
リノリウムの床に反射する窓からの明かり。
ジャックの塔と言えばのステンドグラス。
左右に渡船と箱根越えが描かれ、中央のアーチ部分に横浜市き章"ハマ"をあしらった鳳凰のデザイン。
私が公私共にアイコンにしているのがこれ。
2F奥に進みます。
特別室(旧貴賓室)
THE日本の洋館な八角デザイン。
その向かいには、壁一面のステンドグラス。
ペリー艦隊の旗艦、黒船ポーハタン号がメインに描かれています。
黒船と海と虹色の空に富士山。
まるで、万華鏡を覗いているかの様な色彩。
その輝きが見る者を魅了します。
階段を降りて1Fに。
南玄関ホール
南側のドーム型玄関です。
横浜の歴史と誇りが詰まったジャックの塔。
いつまでも横浜のシンボルであらんことを。
残り二塔も簡単に。
神奈川県庁本庁舎(キングの塔)
(国指定重要文化財)
今も現役、昭和3年(1928)竣工の4代目。
帝冠様式を取り入れた塔屋がキングの風格。
横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)
(横浜市認定歴史的建造物)
昭和9年(1934)竣工の3代目庁舎。
イスラム寺院風のドーム塔がクイーンらしい柔和なデザインです。
ロマネスク様式の三連アーチ。
資料室は無料で公開されています。
白い粉…
明治の開港と共に発展した港町横濱。
その歴史と共に歩んできた横浜三塔。
来年にジャックが110歳、再来年にキングが100歳、クイーンは100歳までまだ少し先。
今年は二塔の特別公開にも行こうかな。
以上、横浜三塔でした。
ジャックの塔〜時計台特別公開 2025.3
キングの塔〜特別公開 2024.5
クイーンの塔〜特別公開 2019.5























