国選定重要伝統的建造物群保存地区。
通称、重伝建。
文化財保護法に基づき国が選定した保存地区で、現時点で129地区が選定されています。
旅のテーマである重伝建巡り。
記念すべき100地区目の記事を送ります。
<旅の行程>
1日目:青島→日南→宮崎
2日目:宮崎→都農→美々津→延岡
3日目:高千穂
4日目:延岡
漫遊2日目、宮崎市から北上、都農神社を後にしてJRで10分弱、目的地の美々津に着きます。
駅から海街風情の町並みを歩き15分程。
徐々に町家が連なる伝建地区ならではの、奥行きのある街道に入ります。
◆美々津◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
上町筋
上町筋は江戸時代の旧豊後街道。
かつて美々津は港町として栄え、江戸時代には高鍋藩の交易と物流の要所でした。
旧美々津郵便局
歴史ある町並みらしい、擬洋風郵便局建築。
昭和初期築造で、昭和32年(1957)まで郵便局として運営されていたそうです。
通りを振り返る。
立縫公民館
美々津は神武天皇が東征に向けて出航した地とされていて、出航の日の早朝に"起きよ、起きよ"と村人を起こして回り、着物のほつれを立ったまま縫わせたという言い伝えが残っています。
その伝承により、美々津は"立縫の里"とも呼ばれ、毎年旧暦8/1には"おきよ祭り"が開催されます。
往時、商家や廻船問屋が連なった街道。
その町並みは"美々津千軒"と称えられました。
江戸時代の妻入り町家と、明治時代以降の平入り町家が混在した珍しい町並み。
多くの共同井戸が今も多く残されています。
日向美々津の宿
築150年の町家をリノベした一棟貸し宿です。
街道の左手に復元された高札場があります。
通りの端に連なる豪壮な平入りの町家。
美々津まちなみセンター(旧藤屋)
明治時代の小売商・藤屋の町家を活用した施設で、喫茶も併設されています。
美々津軒(旧矢野家)
*入館無料
まちなみセンターの隣の町家で、明治初期の商家を修理復元した公開施設です。
往時の繁栄振りが伺える贅沢な造り。
中2階と2階の座敷。
下部の障子を開けると、下階が覗けます。
格子から差し込む優しい陽の明かり。
むくり風の天井が風流ですね。
街道の先は緩やかな下り坂になります。
坂を下りると、美々津港です。
日本海軍発祥之地碑
昭和17年(1942)建立の巨大な石碑。
神武天皇が水軍を従えて美々津から東征に出航した伝承から、皇軍=日本海軍発祥の地とされました。
戦後、進駐軍により破壊されましたが、昭和44年(1969)に旧防衛庁の協力を得て復元されました。
中町筋
上町筋の東側の街道を通って戻ります。
たまのや
町家リノベのカフェです。
街道は途中から石畳に。
電線を除けば、まるで江戸か明治の世にでも足を踏み入れたかのような雰囲気。
港を振り返る。
まちなみ防災センター
江戸時代の土蔵風に新築された消防車庫です。
日向市歴史民俗資料館(廻船問屋河内屋跡)
(日向市指定有形文化財)
*入館料¥220
安政2年(1855)に建てられた廻船問屋・藤屋の大型町家です。
時間の都合で、見学は断念…
家々の郵便受けには、神武東征で使われた古代船・おきよ丸の装飾が施されています。
日本建国に関わる伝承を今に伝える美々津。
江戸時代、大いに賑わった港町も今は昔。
静けさの中にその深い歴史を包み込み、柔らかな浜風が訪れる者を歴史浪漫へと誘います…
大切に守り続けられてきた港町、いつかまた訪れてみたい、そう思わせる美々津です。
次回、神武天皇ゆかりの古社の記事です。
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