相模国が誇る名城、小田原城。

 

福住楼の宿泊前に小田原城を巡り、宿泊後に昨年記事にした大雄山にお参りをしました。

 

と言う訳で、

 

晩秋の小田原城の風景を送ります。

 

◆小田原城◆

(国指定史跡・日本100名城)

 

桜で溢れるお堀沿いも晩秋は茜色。

 

水面が空と雲を美しく映し出しています。

 

 

水面すれすれに枝を垂れる桜。

 

 

桜の紅葉も味があって良いものですね。

 

もう2ヶ月もすれば、桜のトンネル。

 

お堀を渡って入城します。

 

馬出門

 

二の丸へ続く門で、平成21年(2009)の復元。

 

平安時代に築かれた、この地の豪族・土肥小早川氏の居館が小田原城の前身。

 

その後、明応4年(1495)に伊勢平氏の流れを汲む伊勢盛時が領土を奪います。

 

この伊勢盛時が後の北条早雲です。

 

 

松の巨木の先にちらりと天守。

 

北条早雲自身は終生、伊豆の韮山城を居城としていて、小田原城を拠点としたのは子の北条氏綱の代からだそうです。

 

住吉橋・内仕切門

 

門を抜けて行きます。

 

銅門渡櫓門

 

その先に広がる枡形の空間。

 

その先に堂々と構える櫓門。

 

平成9年(2021)の木造復元です。

 

 

二の丸を抜け、空堀の上を渡ります。

 

常盤木門

 

本丸に続く城門で、昭和46年(1971)の復元。

 

常盤木とは常緑樹の事を指し、かつて本丸には7本の松の巨木があったそうです。

 

 

門の先に広がる本丸。

 

小田原城は八幡山を中心とした山を背後の守りとして、正面は相模湾まで、総延長9kmの土塁や空堀で固めて、小田原の町そのものを城郭としました。

 

天守

 

"相模の虎"の異名を取った3代・北条氏康の時代には難攻不落の城としてその名を轟かせ、上杉謙信や武田信玄の侵攻も跳ね返します。

 

そして、武田・今川両氏と甲相駿三国同盟を締結して上杉謙信を牽制し、関東の覇者となります。

 

また、徹底した検地の実施や税制改革、永楽通宝への貨幣統一を行い、領民に向けての目安箱も設けるなど、政治面でも優れた手腕を発揮しました。

 

後北条氏の栄華の時代です。

 

 

天守は昭和35年(1960)に市制20周年記念事業として復興されたもので、平成27年(2015)から1年近く耐震工事などが行われました。

 

小田原市では天守の高さを超える建物の建築が制限されているそうです。

 

*入館料¥510

 

寄木細工模様の装飾が粋。

 

 

館内には、城や町に関する資料や小田原城の復元模型、甲冑などの展示の他、小田原合戦のドラマ上映などもあり、中世に相模国の中心であった小田原の歴史に触れられます。

 

 

リニューアルで洗練された館内。

 

 

企画展として、城郭を線画で描く若原水心による城線画が展示されていました。

 

 

全国30城ほどの線画が展示されています。

 

それぞれの絵にはその城ゆかりの人物の署名や添え書きがされています。

 

 

5Fの最上階には、かつて天守に祀られていたと伝わる摩利支天像が安置されています。

 

相模の覇者として君臨し、5代100年に渡り栄華を誇った後北条氏ですが、天正18年(1590)、天下統一を目前とした豊時秀吉の前に敗北を喫し、その歴史を閉じます。

 

その後、子孫が埼玉の狭山藩主として12代に渡り統治、明治時代に華族に列しました。

 

相模帝国の栄枯盛衰物語ですね…

 

以下、天守と言えばの眺望です。

 

 

箱根の山並み。

 

 

真鶴から伊豆半島。

 

 

小田原の町越しの太平洋。

 

 

小田原駅とその向こうの丹沢山地。

 

現代にまで影響する戦国武将の存在。

 

仙台や甲府が良い例ですが、戦後武将がその土地に残りつづけ、今もその存在感や威光を示している土地は他とは少し違う雰囲気を感じます。

 

逆に、上杉氏が越後から米沢に転封してしまい、その雰囲気が薄まってしまった?地域もありますが…

 

 

駅前から見た黄昏時の小田原城天守。

 

では、後北条氏は?

 

神奈川には古都鎌倉があり、現在の首都が横浜な事もあってか、過小評価されている気がします。

 

鎌倉北条氏と紛らわしいのも一因かも?

 

北条早雲公像

 

昨春、勤務地が横浜と小田原の中間点の茅ヶ崎になり、小田原と後北条氏への想いが芽生えた私です。

 

次回、小田原が誇る偉人の神社の記事です。

 

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