夏の庄内漫遊2日目。

 

湯田川温泉から鶴岡駅まで戻り、荷物をロッカーに預けて再びバスで市街へ。

 

湯田川温泉同様、鶴岡市街も15年振り。

 

15年前の自分では感じられなかった事、関心を持たなかった事…そんな記録を今の自分で上書き。

 

<旅の行程>

1日目:羽黒山→湯田川温泉

2日目:鶴岡→あつみ温泉

3日目:遊佐→吹浦→酒田

4日目:酒田

 

駅からバスで5分程度で目的地に到着。

 

鶴ヶ岡城の三の丸跡に築かれた屋外博物館へ。

 

◆致道博物館◆

赤門

 

和の門と青い洋館の図。

 

港町だけあって、明治時代の文明開花でも、新しい文化の吸収が早かったのでしょうね。

 

*入館料¥1,000

 

受付からいざ入館。

 

足場が組まれた写真からも分かる通り、館内の洋館は全て修繕工事中でした。

(今年の10月竣工予定の模様)

 

旧西田川郡役所

(国指定重要文化財)

 

明治14年(1881)、多くの擬洋風建築を山形に残した初代県令・三島通庸の命により建てられたもので、昭和47年(1972)に現地に移築されました。

 

大工の棟梁は鶴岡出身の名工・高橋兼吉。


工事に従事した棟梁達が東北全土に擬洋風建築を広めたと言われています。

 

*2010年の訪問時の写真

 

全貌が見えぬ為、代わりに昔の写真。

 

バルコニーや塔屋、時計台が特徴的で、明治時代の傑作建築のひとつ。

 

明治天皇の御巡業時、行在所にもなりました。

 

 

板チョコ風?装飾の扉から中へ。

 

 

1階は"致道ミニチュアコレクション"と題され、ドールハウスが展示されています。

 

 

想像力を掻き立てるミニチュア世界。

 

 

2階は庄内地方の考古資料が展示されています。

 

旧鶴岡警察署庁舎

(国指定重要文化財)

 

こちらも明治17年(1884)、三島通庸の命により、高橋兼吉建てた擬洋風建築。

 

 

茶や黒が中心だった日本の建築が明治時代になり、急にカラフルカラーリングな擬洋風建築が登場した訳ですが、当時の人達にとって、まるで世界の色彩が変わったかの様に写ったことでしょうね。

 

取調室

 

洋風白洲といった感じですね。

 

続いて、擬洋風建築から和風建築へ。

 

旧庄内藩主御隠殿

(鶴岡市指定歴史的風致形成建造物)

 

元治元年(1864)、11代庄内藩主・酒井忠発が江戸中屋敷を移築をさせて隠居所にした御殿です。

 

奥座敷(関雎堂)

 

座敷から名勝・酒井氏庭園を望めます。

 

 

酒井家の歴史や歴代藩主の書画、庄内地方で盛んな磯釣りの資料などが展示されています。

 

 

奥の茶室は見学不可。

 

映画「蝉しぐれ」の撮影が行われたそうです。

 

鶴岡には映画村(現スタジオセディック庄内オープンセット)があったりと、時代劇と縁が深いですね。

 

酒井氏庭園

(国指定名勝)

 

築山林泉様式の庭園で、往時は鳥海山を借景にしていたそうです。

 

弥陀来迎板碑

 

庭園内にぽつりと建つ板碑。

 

鎌倉時代のもので、元は福島県郡山にあったそうです。

 

旧渋谷家住宅(田麦俣の民家)

(国指定重要文化財)

 

文政5年(1822)、湯殿山の麓の村に建てられ、昭和40年(1965)に移築されました。

 

迫力の3階建て建築で、カブト造と言われる独特な形状が印象的。


近代化で失われら前に移築をしたそうで、鶴岡の伝統文化への想いが伝わってきます。


もし、集落ごと残っていたら、庄内版白川郷になっていたかも?

 

おめえ(御前)

 

仏間と神棚がある事が"おめえ"の由来。

 

家族団欒の間でした。

 

でい(出居)

 

"でい"は座敷の事。

 

他の部屋と比べ、ベンガラ色の床の間が接客に使われた座敷らしさを感じさせます。

 

 

2階は農工具が展示されています。

 

旧御隠殿土蔵・重要有形民俗文化財収蔵庫

 

土蔵は海運や伝統工芸の資料の展示、収蔵庫は文化財指定の民具などの展示がされています。

 

 

庄内地方が辿った歴史を垣間見た博物館でした。

 

 

ひと際目立つブルー。

 

続いて、藩主を祀る鎮守社に向かいます。