金剛峯寺の裏手を進み10分程。
塔頭が並ぶ一角に徳川家の霊廟があります。
◆徳川家霊台◆
(世界遺産・国指定史跡)
寺院の間の参道を入っていきます。
この先に受付があり、拝観料を納めます。
*拝観料¥200
因みにこの時、受付は無人でした。
さすがは聖地、性善説が成立していますね。
石段を上り、門をくぐります。
城壁の様な石垣伝いに進みます。
この上に、江戸幕府初代将軍・徳川家康と、その三男で第2代将軍・徳川秀忠を祀る霊屋があります。
台徳院秀忠公霊舎
(国指定重要文化財)
第3代将軍・徳川家光による造営です。
徳川秀忠の死去の翌年から10年の歳月を掛け、寛永20年(1643)に完成しました。
当初、徳川家の菩提寺だった大徳院が管理していましたが、明治時代に他の寺院との統合で廃寺となり、以降は金剛峯寺に属する事となりました。
一重宝形造と呼ばれる禅宗様の霊屋。
同時期の寛永13年(1636)に造営された、日光東照宮にも通じる荘厳な装飾が施されています。
向拝の蟇股には兎が彫られていて、その左右には虎の彫刻があります。
これは、徳川秀忠が卯年生まれで、徳川家康が寅年生まれである事に因み、配列は秀忠が家康の正統な後継者である事を意味しているそうです。
東照宮家康公霊舎
(国指定重要文化財)
一方、徳川家康の霊屋には鳥居があります。
これは家康が神(東照大権現)として祀られている為です。
造りは秀忠霊屋と同じですが、蟇股には家康の干支の虎、その左右には麒麟が彫られています。
家康は"王が仁政を行う時に現れる"とされる霊獣・麒麟を信仰していたそうです。
細かい組物に輝く装飾金具。
建立当時はもっと煌びやかだったのでしょうね。
拝観は出来ませんが、霊屋内部の壁面と天井には一面金箔が貼られ、鷹や獅子などが描かれていて、須弥壇と厨子は黒漆塗りに金銀蒔絵の装飾が施されているそうです。
天下泰平の世を築き、父子で静かに眠る…
ところで、
高野山は豊臣秀吉の加護を受けていた為、徳川方に睨まれていたそうです。
そこで、徳川家への忠誠心の証として、この見事な霊台を築いたという側面もあるのだとか。
時代はいつも政治…ですね。
紀州の隠れた東照宮とも言える?霊台でした。
南院
(御本尊:浪切不動明王)
霊台に隣接して建つ古刹です。
金剛峯寺の塔頭で別格本山。
御本尊の浪切不動明王像は空海が霊木で彫ったものと伝わり、重文です。
金輪塔
(和歌山県指定有形文化財)
霊台の向かいの緑地公園に建つ多宝塔。
天保5年(1834)の再建です。
至る所に文化財建築や古刹がある高野山、驚きと感動の連続です。
福智院
(御本尊:愛染明王)
高野山で唯一、天然温泉が湧出している宿坊。
重森三玲が手掛けた庭園も楽しめるそうです。
表街道に戻り、バスで奥之院に向かいます。
ここで腹ごしらえです。
かすうどんの河内屋 高野山支店
一昨年の春、奥之院の一の橋の近くにオープンした、かすうどん専門店。
本店は大阪平野区にあるそうです。
行列必至の人気店のようですが、開店直後だった事もあり、一番乗り。
かす昆布うどん
大阪名物かすうどん。
鰹出汁に和牛ホルモンを揚げた"かす"が入っていて、甘味と旨味と脂身がクセになる美味しさ。
これはハマりますね。
時刻は11時。
漫遊の〆、奥之院に足を踏み入れます。
次回、最終話です。
















