三輪から西へ在来線で10分。

 

奈良県中部の都市、橿原市に入ります。

 

奈良市に次ぐ人口を誇る、神武天皇ゆかりの地にある重伝建を巡ります。

*5年振り3度目

 

<旅の行程>

1日目:奈良

2日目:西ノ京→斑鳩→奈良

3日目:天理→三輪→橿原

4日目:橿原→明日香→五条

 

畝傍駅から徒歩10分程、町の境を流れる飛鳥川を渡れば、江戸ムードの町並み。

 

町の南側からスタートします。

 

◆今井町◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

今井まちなみ交流センター華甍

(奈良県指定有形文化財)

*公開無料

 

明治36年(1903)に建てられた、旧高市郡教育博物館で、役場として使用された後、現在は観光施設に転用されています。

 

今井町は戦国時代に寺内町として栄えた町。

 

現在も南北の4つの通りが走り、それぞれに寺院が建っています。

 

中尊坊通り

 

通りの名前がいかにも寺内町。

 

河合家住宅

(国指定重要文化財)

 

安永元年(1772)には酒造業を営んでいた記録があり、現在もお酒を造っています。

 

今井町には500棟もの伝統的建造物が残り、その内、17件が文化財指定という、国内随一の伝統的建造物群の宝庫。

 

 

中尊坊通りから通りがふたつに分かれています。

 

南が御堂筋で、北が本町筋。

 

御堂筋

 

中世、一向宗により寺内町が形成され、町の周辺に濠を巡らせた武装集落となります。

 

織田信長により武装解除された後は、自治都市として存続しました。

 

中澤家住宅(豊太閤本陣跡)

 

豊太閤(豊臣秀吉)が吉野遊覧をした際に本陣となった地です。

 

 

大好物、狭間の奥行きビュー。

 

中橋家住宅

(国指定重要文化財)

*非公開

 

江戸時代中期築造の元米屋。

 

つし二階、蔀戸が特徴的です。

 

建造物はこの御堂筋が一番見応えがありました。

 

称念寺(今井御坊)

(宗派:浄土真宗本願寺派)

(国指定重要文化財)

 

寺内町時代は武装僧侶の拠点、いわば砦でした。

 

豊田家住宅

(国指定重要文化財)

*非公開

 

寛文2年(1662)築造の豪商建築。

 

元は材木商で、大名貸しを行い藩の蔵元も勤めた豪商・牧村家の所有でした。     

 

壁の"木"をかたどった装飾はその名残り。

 

今西家住宅

(国指定重要文化財)

 

慶安3年(1650)築造、"民家の法隆寺"の異名も取る伝統的建築です。

 

今西家は町の惣年寄筆頭を勤めていた名家でした。

 

ここから通りを本町筋に入ります。

 

まちなかピアノ

 

古民家リノベの休憩所。

 

演奏自由のピアノも置かれていました。

 

 

奥行きビューの向こうに見える隣の通り。

 

本町筋

 

通りも見事な奥行きビュー。

 

嘉雲亭

 

平成19年(2007)開業、今井町初の宿泊施設。

 

江戸時代中期築造の呉服店リノベです。

 

玄関の甕の中には亀。

 

 

本町筋の東端から中町筋へ。

 

旧米谷家住宅

(国指定重要文化財)

*公開無料

 

米谷家は代々、金具・肥料商でした。

 

江戸中期の農家風民家建築です。

 

 

主屋の後方には蔵前座敷。

 

 

小さな離座敷か茶室といった風情。

 

上田家住宅

(国指定重要文化財)

*見学要事前予約

 

延享元年(1744)築造、西側に正面玄関を設けた珍しい造りです。

 

最後に、町の北の北尊坊通りへ。

 

山尾家住宅

(奈良県指定有形文化財)

*非公開

 

江戸後期築造、黒漆喰の重厚な町家建築。

 

両替商もしていた商家で、明治天皇行幸の際は木戸孝允の宿泊所にもなりました。

 

南から北へ通りを巡って1時間半。

 

町ごと江戸時代風情な異世界空間、今井町。

 

暫し時空旅行をした感覚でした。

 

ご当地マンホール

 

今井町のデザイン。

 

これにて3日目の漫遊終了。

 

宿へと向かいます。

 

 

今井町散策記2019.7 前半

今井町散策記2019.7 後編

 

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