文化の道散策第三弾。

 

ハイライトの名洋館へ。

 

◆文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)◆

(国登録有形文化財)

*入館料¥200

 

住宅街に現れるインパクト大の洋館建築。

 

まるでファンタジー映画の世界。

 

"日本の女優第一号"として名を馳せた川上貞奴の旧宅です。

 

 

巨大な玄関向拝を支えるゴツッとした石柱。

 

壁面は板張りの1階、漆喰の2階と、和洋の良いとこ取りな造り。

 

旧大広間

 

女優の邸宅らしい品格高き階段。

 

今にもドレスアップした大女優が降りてきそうな雰囲気です。

 

寄木細工の床や階段の裏側…木の魅力を引き出した美しき空間。

 

 

そして、見事なステンドグラスの数々。

 

 

高級クラブの一角な風情。

 

 

旧食堂

 

陽の加減で表情を変えるステンドグラス。

 

 

川上貞は日本橋の両替商・越後屋の娘として生まれます。

 

7歳の時に芸妓置屋の養女となり、伝統的な"奴(ヤッコ)"の名をもらい"貞奴"を襲名すると、芸妓として一躍有名になります。

 

 

明治後期には欧米で興行を行い、世界に日本舞踊や着物の素晴らしさを知らしめ、時の大統領やロダン、ピカソといった芸術家をも魅了したそうです。

 

 

この邸宅は福沢諭吉の娘婿で、"電力王"福沢桃介と貞奴が愛の住処とした事でも知られます。

(二人は不倫関係)

 

2人は大正9年(1920)から6年間、ここで暮らし、政財界人や文化人が集うサロンともなり、"二葉御殿"と呼ばれました。

 

螺旋状の階段を上がり2階へ。

 

 

平成中期、寄贈を受けた名古屋市により元の白壁町から現在地に移築・復元、平成17年(2002)に一般公開に至りました。

 

 

洋館の階段上からのアングルが好き。

 

親柱の街頭風装飾がモダン。

 

まるでパリかどこかの街角風情。

 

旧支那室

 

その名の通り、中国風様式を取り入れたという小部屋。

 

旧書斎

 

廊下は和館へ繋がっています。

 

 

木の風合いが良い。

 

旧婦人室

 

1階に戻ります。

 

和館の1階廊下は寄木細工風。

 

 

煉瓦の基礎部分が覗ける様になっています。

 

旧婦人室

 

往時のまま、調度品も展示されています。

 

旧茶の間

 

木目が美しい数寄屋造風の和室。

 

旧書斎

 

2畳のストイックな書斎空間。

 

日本舞踊の素晴らしさを世界に広め、自由奔放に芸と愛に生きた女性、川上貞。

 

昭和21年(1946)に没してから76年。

 

今もその栄華を伝える名建築。

 

見学出来て光栄でした。

 

"文化のみち"には他にも多くの名建築があるのですが、今回は時間の都合で三軒のみで終了。

 

豊田に移動する前に一の宮へ向かいます。

 

続く。