東北縦断漫遊3日目。

 

舞台は秋田県。

 

横手市から大曲経由で角館に向かいます。

 

<旅の行程>

1日目:山寺→山形→新庄

2日目:金山→増田→横手

3日目:横手→六郷→角館→弘前

4日目:弘前→大鰐温泉

5日目:黒石

 

横手駅近くのバスターミナルからバスで田園風景を抜けて20分、かつて源氏と清原氏による戦乱、後三年の役の舞台となった地へ向かいます。

 

清原氏の居城だった金沢柵跡に建つ八幡様へ。

(11年振り2度目)

 

◆金澤八幡宮◆

*読みは"カネザワ"

 

鳥居の先に待つ緑の世界。

 

 

木漏れ日と深き森の空気に包まれて…

 

10分程で鳥居が見えてきます。

 

 

この先の舗装道に出ると、すぐ社頭です。

 

兜杉

 

後三年の役の後、藤原清衡が植えたと伝わる樹高26mを誇る巨木で、横手市の天然記念物でしたが、昭和58年(1983)に失火により焼失、幹だけが残りました。

 

兜八幡神社

(御祭神:源義家・源義光)

 

源氏兄弟を祀るお社です。

 

星兜石

 

源義家が戦勝記念に兜を埋め、その上に石を置いたと伝わります。

 

鳥居から続く、木々に囲まれた参道。

 

 

後三年の役では、奥州を支配していた清原氏の内紛に源氏が介入、清原家衡・武衡を滅ぼし、源氏を味方に付けた清原清衡がその後の奥州を支配します。

 

手水舎

 

そして、清原清衡が奥州藤原氏となり、平泉で栄華を極めますが、その100年後に源義家の末裔、頼朝に滅ぼされる運命を辿ります…

 

御神馬銅像

 

当地に縁があった騎手、元石言太郎が昭和11年(1936)に奉納したものです。

 

拝殿

<御祭神>

八幡大神

 

寛治7年(1093)、源義家に命じられ、藤原清衡が石清水八幡宮から分霊を請けて創建しました。

 

 

江戸時代、出羽国を治めた源氏の系譜である佐竹氏も厚く信仰しました。

 

御本殿

 

現在の社殿は大正11年(1922)の改築。

 

境内を振り返る。

 

 

静かな朝…そこは自然の音だけの世界。

 

社務所

 

向拝の装飾が美しい長屋門風の社務所。

 

基本的に無人の様子。

 

平安時代、源氏が東北に勢力を伸ばすきっかけとなった奥州合戦…その記憶を今に伝える八幡様。

 

変わらぬ空気に深く浸ったお参りでした。

 

帰りは舗装道で。

 

御野立所跡

 

昭和天皇が皇太子時代に立ち寄られ、晩秋の横手平野をご覧になられたそうです。

 

日本の原風景を一望。

 

 

麓一帯は公園として整備されています。

 

景政功名塚

 

後三年の役で片目を矢で射抜かれながらも戦い続けた鎌倉"権五郎"景政が、敵をこの地に手厚く葬り、杉を植えたと伝わります。

 

その為か、この地の川に棲むカジカは片目なのだとか。

 

金沢公園

 

近代公園の先駆者で、"祖庭"とも称された長岡安平によって築かれた自然公園です。

 

近くには、後三年の役の舞台となった沼地に造られた公園もあります。

 

平安の風わたる公園(源義家銅像)

*2010年訪問時の写真

 

飛んでいる雁の群れの列が乱れたのを見た源義家が伏兵を察知し、難を逃れたという、有名な逸話を描いた壁画レリーフも建てられています。

 

ご当地マンホール

 

平安の風わたる公園の風景、片目のカジカに源義家と雁の柄。

 

再びバスに乗り、湧水の町へ向かいます。

 

続く。