前回の続きです。

 

◆現在、そのように分類するという前提がない

 

しかし一般的には、本を読む前に そもそも三つの回路があるという前提がないため、読み手が全て脳の同じ箱に放り込み、整理整頓できず、入力もままならないまま
「アウトプットが難しい」という状態になってしまっています。

 

いまや人間が一日のうちに受け取る情報量は驚くべき量になっていますが、情報処理能力が追いつかない中で、頭の中を整理整頓する技が必要です。

 

しかし、あまりに細かく整理整頓していたらそれだけで毎日が終わってしまう。新しい情報を受け取るにも限度があります。

 

そんな時に、「たった三つに分類する」ということを知っておくと非常に便利で、自分が必要な情報が何なのかが分かりやすいのでお薦めします。

 

例えば、人前で喋るときに「上がり症」の人が“うまく話せる技術の本”を買っても、上がり症というのは 無意識の回路 から来るものです。そのため“うまく話せる技術”という体の動かし方 の分野の本を読んでも解決にならないのです。

 

元栓が閉まっていて水が出ないのに、蛇口を変えても治らないのと同じです。三つの脳の話を知っておかないと、このような“解決のミスマッチ”がいくらでも起こっています。

 

解決というのは、原因をしっかり理解して、そこに的確なアプローチをすれば簡単に行えるものです。

 

例えば、リモコンが動かなくて「電池が切れているんだ」と原因が分かれば、電池を変えてすぐ動きます。それに悩む人はいない。しかし、電池が入っていないリモコンを一生懸命修理しようとするのは、明らかに間違った対応となります。原因を特定するということがまず先です。


しかし、私たちは、自分自身の機能構造・回路というものが分かっていないのに、分かっていると思って生きています。


その時点で「生きづらさ」の上に立っていますし「生きづらさを解消するための学びすら、生きづらい原因になってしまっている」状況であることを理解しなくてはなりません。

 

◆情報を三つの回路に分類したら、いとも容易く整理整頓できる。

 

人生の結果には、

  • 体の動かし方の影響
  • 気分や感情からの影響
  • 脳の無意識からの影響

という三つが影響しています。


覚えやすい方法としては、「三次元だから三つの軸がある」くらいに思ってもらえたら良いと思います。

 

例えば、職人的な技術というのは、まずは体の動かし方の話に分類されると思います。扱う物の素材をよく知り、道具をよく知り、腕や技を磨く。

 

しかし、「あの人にしか出せない味がある」というような、物理的説明がつかない領域になってくると、そこにはまず、その人の感情の回路が関係してきます。
 

体の動かし方において同じ師のもとで、同じ量を学び研鑽した二人がいて、技術に大差ない。しかし、その二人に差が出るとき、必ず感情の回路の差があることは間違いない ということです。

 

どのような気分や感情でそれに取り組んでいるのかというところから、違いが生まれるのです。

 

そして最終的に、頭で考えるでもなく、感情に左右されるでもなく、
 

「なんとなく分かる」
「行くべき方向に自然と足が向く」
「こうした方がいいと内側から訴えてくる」
という感覚になると、これは無意識の回路の動きになります。

 

「何かの達人と言われる人たちは、少なからずこの無意識の回路が稼働している」これは、私が今まで見てきた経験的事実です。

 

さて、今からあなたが何かを学ぶとして、あなたが分からないのは、3つのうちのどの回路のこと なのでしょうか?
 

まずは、自分自身が「三つの回路のどこに行き詰まりがあるのか」に気づかなければなりません。


次回に続きます。

 

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