前回の続きです。

 

⑤ 幸せなのに満たされない

 

「幸せであるはずなのに、どこか満たされない」。


初めて聞く人にとっては不思議な話に思えるかもしれないし、贅沢な悩みに聞こえるかもしれません。しかし、幸せなのに満たされないという現象は存在します。

 

この現象を理解するには、無意識の回路を視野と計算に入れないとなりません。。というのも、幸せと満足は、同じ感情のように見えて、まったく別の出来事だからです

 

まず、「幸せ」は、例えば、「生きているだけで幸せだ」と言おうと思えば言えるし、多くの人がこの言葉を心のどこかで理解しているはずです。

 

何も成功していなくても、「自分は今でも充分幸せだ」と言うことはできます。

 

もし私達が、一切の幸福を感じられない設計であれば、人類はとっくに絶滅していたはずです。

 

しかし、「幸せ」と「満たされる」は、性質が違います。それは、感情の回路よりも深い、無意識の回路の深部で生じる現象です。

 

たとえば、空腹で苦しいとき「生きているだけで幸せだ」と言い聞かせることはできたとしても、お腹が満たされることにはなりません。

 

そのため、人間は、いまある幸せの上に、生きている限り「満たされること」を希望し、満たされるために行動し続ける生き物です。

 

つまり「満たされないこと」が前提で私達は生きており、「満たされない」という感覚は不幸の証や悩みではなく、生きることの証拠であり、人間の動力の中心と言えます。

 

満たされるとは、人生のクライマックスに近いものであり、それまでのあいだ、人はずっと満たされないまま歩き続ける。足りないからこそ動き、それによって「動く」という生物の最低条件を満たし続けます。

 

「幸せだが満たされない」というのは、矛盾ではなく、人間の構造そのものなのです。

 

いかに私達が、三つの回路を知らないために、悩まなくていいことに悩んでいるのか分かると、もっと私達は楽に生きられます。

 

 

⑥ 周りに合わせすぎて、ほんとうの自分が分からない

 

「本当の自分が分からない」という悩みは、自分の本音が分からないという悩みと類似しているように思えます。

 

さておき、この悩みは、一体、いつから始まったのでしょうか?この悩みがあなたの体に根付いた起源をご存知でしょうか?

(次回に続きます)

 

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