前回、「あなたの本当に欲しいものは何でしょう?」という話をしました。

人間の心の構造として、「自分の本当に欲しいものは何だろう?」という問いを解くのは、実はなかなか難しいものです。ですから、最初からそんな難しいことを考えなくて大丈夫です。

「服が欲しい」「スピーカーが欲しい」「化粧品が欲しい」といった物欲で十分なんです。あるいは「こんな場所に旅行してみたい」というような願望でもOKです。

そういった“目先の欲”を口にすると、けげんな顔をする大人が一定数います。


でも、ここだけの話――そんなの気にしなくて大丈夫です。
私が若い頃にも、若者が欲しがるものを「くだらない」と一笑に付す大人はいました(今もそういう大人がいるかはわかりませんが、絶滅はしないでしょう)。

でも、本当に欲しいものというのは、そうした“目先の欲”を満たしていく過程でしか見えてこないものです。


わかりやすく言えば、トイレに行きたくて仕方がないとき、まずはトイレに行かないと他のことなんて考えられません。それと同じで、目の前の「欲しい」を一つずつ叶えていくことで、その奥にある「本当に欲しいもの」にやっと出会えるのです。

ですから、「あなたの本当に欲しいものは?」と聞かれて、最初から答えられる人なんて、まずいません。でも、大人はそういうことを聞いてきがちです。実際には多くの大人も、自分の“本当に欲しいもの”なんて分かってないものですから安心してください。

だからこそ――
「今、あなたのテンションが上がる“欲しいもの”」を、素直に求めていくことが、いちばんエンジンがかかる生き方なんです。

実際のところ、「欲しいもの」がないと、仕事に熱も入らないし、「お金を稼ぎたい」とすら思えません。たまに「お金のために働くのはどうなんだ?」という問いを持つ人がいますが、欲しいものも持たずお金のために働いているからそういう問いを持つんです。欲しいもののために働いていたら、そんな悩みは持ちません。


たとえば、「友達とハワイ旅行に行きたい!」という目標があったらどうでしょう?
そのためにまとまったお金が必要なら、頑張って仕事もするし、収入を増やす方法を探そうとも思える。そういうものなんです。

でも、義務教育の延長のように、「仕事は義務だから」と会社に通っていると、だんだん嫌になってきます。そして、ストレスを抱えて、心や体を壊す人も出てきます。
 

世の中には、そういう“真面目な人”が素晴らしいという風潮もありますが、風潮に人生を壊されたら溜まったもんじゃありません。

さあ――
あなたの「目先の欲しいもの」は一体何でしょう?


その“欲しい”を一つずつ手にしていく人生こそが、いちばんウキウキするし、やる気・情熱・好奇心・バイタリティ・発想力・能力・スペック――
そういったすべてが開花していく生き方なんです。

(続くかも)