東大寺 大仏殿

 

国宝てんこもりの東大寺ですが、年に1日あるいは2日しか拝観できない仏像があることを最近知りました。

1年の締めくくり、秘仏に会いに行きました。

 

 

江戸時代に再建された大仏殿は、もちろん国宝ですが通り過ぎ、両側に石灯籠が並ぶ階段を登り、東方面の上院地区へ向かいました。

 

 

 

鹿さん、こんにちは。

 

 

階段を登りきった所にある、法華堂。

 

普段も拝観できますが、年に1日だけ開扉される仏像を拝もうと行列ができていました。20分くらい並んで中へ入りました。

堂内撮影禁止のため、仏像写真はリーフレットより

 

 

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僧侶の案内で15人くらいに区切られ、まずお堂の一番奥に北面する執金剛神像を拝観しました。
 
執金剛神像(しゅこんごうじん)立像
 
像高170㎝、奈良時代の塑像。
色鮮やかに残る彩色、怒張した血管がとてもリアル!
粘土を用いた塑像だからの表現です。
高い位置に厨子があり、拝観者を見降ろし威嚇しているよう。
金剛杵がこっちを向き、今にも動きだしそうな臨場感でした。
向かい合うひな壇に立つと、より近くで対面できて迫力がありました。

しかし、3分間という時間制限があり、聞きなれたタイマー音が鳴って退出しました。突然現実に戻される、この方法どうなの?
 
その後、正面へまわってご本尊を中心に9躯の仏像を拝観しました。
 
 
内陣配置図
 
法華堂は初めて入ったのですが、すべて国宝、奈良時代の仏像という天平のタイムカプセルのような空間です。
すべて像高3mを超える、大きな仏像に圧倒されました!
 
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本尊 不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩立像
 
像高362㎝、脱活乾漆造。
八角形の基壇の上に立っておられ、とても荘厳なお姿でした。
三目八臂で威厳ある顔立ちと、やわらかさを感じる上半身。
合掌した手の間に、水晶玉を挟んでいます。
大きな宝冠は、多くの翡翠などが飾られた豪華なものということですが、薄暗い堂内の高い場所でよく見えませんでした。
単眼鏡を忘れてしまい残念…
 
まさに光の線、という感じの放射状の光背は、がっちりした像とは対照的に繊細な造り。こういうタイプは、見たことなかったです。
 
 
金剛力士像に四天王、梵天、帝釈天が本尊をとり囲み守護していました。
背中合わせに執金剛神もいるなんて、堅いガードです!
 
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法華堂(三月堂) 

 

羂索堂と呼ばれていましたが、旧暦3月に法華会が開かれたことから法華堂、また三月堂と呼ばれるようになったそうです。

 

横から見ると、上の写真左側・建物奥部分が正堂(しょうどう)、右側入口部分が礼堂(らいどう)とふたつの部分が合わさっています。

正堂は東大寺の中でも最古の建物で、天平5年(733)の創建と記録に残されているそうです。東大寺建立前に、この地にあった金鐘寺(きんしょうじ・こんしゅじ)の伽藍のひとつと考えられています。

礼堂は、鎌倉時代に重源上人によって増築されました。

 

建物のことまで気が回らず、そんなに珍しい様式だとか東大寺で最古とは知らず、じっくり見なかったことに反省です…

というか、東大寺ー大仏ー聖武天皇くらいの知識しかなかったかも!?

 

次回は単眼鏡を持って、ちゃんと見ようと思います。

 

 

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東大寺 境内図

 

執金剛神像は、東大寺開山の良弁(ろうべん)の念持仏と伝えられており、命日である12月16日のみ開扉されます。

 

東大寺の初代別当に任じられた良弁は、開山堂に祀られ、安置されている国宝の良弁僧正像も12月16日のみ開扉されます。こちらも長い列ができていましたが、今回は並ばずもう1カ所別のお堂へ向かいました。

 

長くなるので次回につづきます。

 

 

奈良時代の塑像は、こちらにもおられます↓