朧月夜ではなくて

太陽が煙っておるんですよ。

 

フランスのワイン産地が、また物騒な事になっとります。

ええ

あの春の招かれざる客

夜明け前の気温急降下による

晩霜被害

 

 

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ブルゴーニュも、ロワールも

夜を徹しての防止策に走り回る農家の方々の様子が

今年も、見たくないけど目の当たりにする事になったわ。

 

 

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月は東に日は西へ、どころの話でもない。

光り輝く四月の月の下では、燈花会のごとく葡萄畑の戦いのキャンドルが

マイナス4.5度の中で行われておりました。

ええ

ホンマに寒いねん。

日中もこの週末は10度を切るという、花冷えというよりも完全なる寒の戻り
リンゴの花の開花も満開には至ってないし、サクランボの花も散っておらぬよ。
 

 

 

 

しかも、今回もまた

3夜連続で(いや、下手をすると4夜になるやも知れぬ)

氷点下の寒さの中、火を灯したり、凍らせたり、あんな手こんな手で

葡萄畑を霜被害から守る警備隊と化すわけですよ。

 

これだけで、農家さんは軽くグッタリ窶れられるで。

オサレ扱いされるワインやシャンパンですけれども、天候の影響をモロに受け

春の遅霜、夏までは雹、収穫時期の雨と、

一度天気が機嫌損ねると、思う存分に振り回されるわけざんす。

 

おまいさんが今宵開けるワインのボトルには

こういう、造り手と葡萄畑の一年間の思い出が、そのまんま詰まっとるんです。

 

 

 

 

祈りのこもった蝋燭のように、
葡萄畑でこの炎は葡萄の芽を守る為に揺らめき続けるんだな。
 
あるいは
 
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このやうに、藁を焚くわけざんすよ。
(ここだけの話、この方法は実は違法やねんけど、そこは突っ込まんといて)
 
 

 

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夜明けまでの長い事。

考えてみたら、このブログでも

2016年からずっと春の晩霜被害の話が4月や5月に記録として残っとりますわ。

 

別れ霜(2016)

受難 (2017)欧州で最大級の被害が出た年な

八十八夜の忘れ霜 (2018)

 

今年は、どの年より早かったけれど

2月に暖かい日が続いて、生産者達は心の底から「まだ芽吹かんといて!」

と必死に心配しとったからね。

 

そして、先週やって来た第一波

続いて今週末から週明けにかけての第二波

 

 

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今朝の我が地域は、家の中まで藁の燻された匂いがはんなり漂って来たわ。

そう

この朝日に照らされている靄は、ロワール河から発する朝靄ではござらぬ。

畑を守る為に燃やされた藁の煙で御座候。

ブルゴーニュの葡萄畑でも同じような状況やったと

朝、お互いに安否確認したわよ。

 

数年前までは、晩霜被害対策でこんな毎年右往左往すると言えば

シャブリ?

ってな感じやった印象ですけれども

気候変動のせいなのか、はっきりした確証はなんとも言えへんけど

仏国だけでも、南北を問わぬ状況になって来たわ。

 

さて、

今夜も、夜明け前に始まる本戦を控えて

抜かりない夜廻りに屈強な生産者達は準備は万全で挑む。

 

生産者を応援する為におまいさんが出来る事は何でっしゃろう

と問われたら

それは好きなワイン産地のワインをガンガン買ってじゃんじゃん飲んでくれ給え

と答えておこかな。

 

 

ほな、

今宵も、オバハンはワインを飲んでさっさと就寝して

極寒(明け方前)パトロールを続けて彼らを励まして来まっさ。