皆さま、おはようございます!
鉄道は、それまで存在していた線路から
新しく設けられた線路に切り替えられることがあります。
理由は、カーブを緩和するといった小さなものから
ダム建設で街が沈むといった大きなものまで様々。
切り替えられた旧線の痕跡はその後も残っていることが多く、
鉄道ファンはそれを見るたび、
そこを列車が通る姿を想像して楽しんでたのですよ。
新線の切り替えは駅間で行われることが多いですが、
中には駅ごと移動しちゃう稀なケースもあったり。
熊本電鉄菊池線にあるこちらも、そんな駅のひとつでした。
熊本電気鉄道菊池線・黒石(くろいし)駅です!
大正2年、菊池線が開通した際に開業した駅でした。
開業してから105年目を迎えたとても長い歴史を持つ駅でしたが、
コンクリートブロックが積まれた新しいホームを見てもわかる通り
駅施設はまだまだ新しいモノです。
…といいますのも、国道387号線(日田街道)を拡幅整備する際、
国道と並走していた菊池線の用地を充てるために
平成13年に須屋駅-熊本高専前駅を新線に移設。
その区間上にあった黒石駅も新線に移されたのですよ。
同時にこの区間に、新たに三ツ石駅が開業しました。
こちらは平成13年に開業した三ツ石駅ですけど、
黒石駅と同じコンクリートブロック積なのがわかりますよね。
黒石駅が三ツ石駅と違うのは
列車の行き違いが可能な島式ホームであること。
旧駅時代の構造を引き継いだモノなんですって。
駅にはこちらの構内踏切から進入することが出来ます。
新しい駅ですけど警報機や遮断機が無いのにはビックリ!
基本的に通過する列車はないから、これで大丈夫なのかな?
黒石駅の真新しい島式ホームです。
白線の内側に誘導ブロックが敷かれいるのが何ともユニークですけど、
誘導ブロックがJIS規格に制定されたのは平成13年だから…
ホームが完成した直後に急遽、誘導ブロックの設置が決まった?
このホームを見てると
工事の担当者さんの溜め息が聞こえてきそうですね。
そんな風に思っているのは自分だけかな?
黒石駅の駅名標なり~
旧駅時代の駅名標が飾られてたら、
それ見たさに大勢の駅ファンが訪れてたと思うのですけど…
増収の一環として、次回に駅の移設がある際には
ぜひご検討くださいませ。
再春荘前駅あたり、近い時期に移設されそうな気がしますが。
黒石駅にあった盗難防止の看板です。
駅が造られた平成13年以降に掲げられた看板だと思いますが、
熊本には今でも、こんな「昭和な不良」がいるのでしょうかね?
こうして見終えた黒石駅でしたが、
この後に気になっていたのは平成13年に廃止された旧駅のこと。
旧線跡は国道の用地に充てられましたので、
国道に出れば駅跡を見ることが出来るのですよ。
下は昭和51年に撮影された航空写真で
新旧駅の位置関係はご覧の通りです。
旧駅跡は、現在の黒石駅から50メートルしか離れておらず、
駅の目の前にある、こちらの通りを抜ければ辿り着けるのでした。
自分は旧駅跡に行ったかって?
廃駅好きですもん、もちろん行きましたよ!
たった50メートルしか離れてませんしね。
…ということで、
この通りを抜けるとタクシー会社さんの敷地が現れました。
場所の目印は電鉄バスのバス停。
バス停名は「電鉄」ではなく
「黒石ポリテクセンター前」ですので念のため。
どうやらタクシー会社さんの前辺りに旧・黒石駅があったようです。
旧・黒石駅は開業時は有人駅だったそうで、
古い木造駅舎も存在していたらしい。
17年前の黒石駅をこの目で見たかったなぁ。
当時の様子を知ってるのではないかと思い
洗車されてたタクシー会社さんの社員さんに聞いてみたところ、
残念なことに、17年前まで
ここを電車が走ってたことを知らなかったとのこと。
17年前って鉄道の歴史を考えると「ちょい前」の印象でしたが、
世間的にはもっともっと昔の出来事なのかもしれませんね。
国道のこの辺りだけ、歩道の用地を含め幅が広がってます。
これがここに駅があった証拠で間違いないでしょう。
…以上、平成13年に新線上に移設された黒石駅でしたが、
菊池線には他にも平成20年に移設された新須屋駅がありました。
熊本北バイパス(国道3号線)が延伸したのに伴い
国道の真下に移された駅でしたが、こちらの訪問記はまたの機会に。
菊池線はあちらこちらに旧駅跡があって堪りませんわね。
弘南鉄道弘南線にある同名駅
訪問駅リスト(第三セクター 私鉄線 ほか)
熊本電気鉄道菊池線
上熊本駅
北熊本駅
亀井駅(平成28年2月24日)
新須屋駅
黒石駅(平成28年2月24日)
御代志駅
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