昨夜のNHK-BSでの『アナザーストーリー』をご覧に為った方もお有りだろうから、勿体を着けって識った被りもおこがましいのは重々承知の上で・・・(汗)
昨夜の『Story』は、もう今はお眼に懸かれない『エキゾチック(=孤高)な大俳優』だった
『大原麗子さん・・・!』
だった・・・!
この大女優さんへの想い出をお持ちの方は、ジジイの世代から上では多かろうと想うが、何と云っても、一番の印象は、あの
≪ 少し愛して・・・、なが~く愛して・・・!≫
の名キャッチコピーを今も耳に残してくれるウイスキー(=Suntry LED)のCMだろうか・・・?!
あのCMは、大原さんたってのご指名で、何とあの巨匠『市川崑監督』が演出を手掛けられた作品だったそうで、10年の長きに渡って、本格的な『映画撮り』の手筈で創られ流されて居たのだそうだ・・・!
あの独特の色気を讃えたセリフを越えるコピーは、それ以降出て来て居ないような・・・?

(画像は、Facebook.comより拝借)
和服姿が、実に佳く似合う女優さんだったわな・・・!
と・・・、そんなジジイの青春時代の感懐は兎も角・・・、昨夜の番組の中で、その大原さんが、自宅の寝室に掲げて居たと云う『詩』が紹介されて居た・・・!
その名を
『孤独な鳥の五つの条件・・・』
と云うのだそうで、16世紀スペインの神秘思想家・詩人にして『十字架の聖ヨハネ』と呼ばれた
『サン・ファン・デ・ラ・クルス・・・』
の作だそうだが、その詩がこれ・・・!
「孤独な鳥の五つの条件」
一つ
孤独な鳥は高く高く飛ぶ
二つ
孤独な鳥は仲間を求めない
同類さえ求めない
三つ
孤独な鳥は嘴(くちばし)を天空に向ける
四つ
孤独な鳥は決まった色をもたない
五つ
孤独な鳥はしずかに歌う
如何で有ろうか・・・?!
自らを『女優』と呼ばれることを好まず、『俳優』と呼ばれたかったと云うし、インタビュー記事の『女優』の文字を、敢えて『俳優』と直しても居たとも云うが、この詩を『座右』としたプロ意識は、
『仕事(=演技)の上では、男も女も無い・・・!』
との気概が窺えるわな・・・!
それで居て、時に茶目っ気の有る役や、色気ムンムンの女性や、どこか影の有る役など、何でも熟せた名俳優の原点が窺える座右では無かろうか・・・?!
仕事(=演技)へのプロ意識の強さから、次第に脚本家や演出家へ注文を着けるように為り、やがて仕事のオファーが来なく為ったりしたらしいが、この女性俳優は矜持を曲げられず、所謂
『孤高の路・・・』
を歩くしか無かったのだろうが、逝去前に一時一緒に生活した知人女性に、
『私は死ぬときにはスーッと消えて、そのままいなくなりたい・・・!』
と語って居たと云うから、亡くなってから2週間後に自宅で発見された死に方は、その言葉通りだったと云うべきか・・・!
(画像は、Pintrestより拝借)
病気療養中の大原は、仲の佳かった友人知人に電話を懸け捲る『電話魔』だったらしいが、番組の最後の方で、北海道、富良野に暮らす脚本家の『倉本聰さん』が、相手の都合も考えずいきなり電話して来て何時間も喋る大原に、
『オマエ・・・、いい加減にしろ・・・!』
と云って突き放してしまったことを悔いて、
『もっと話を聴いてやれば善かった・・・!』
と述懐して居られたが、孤高に座して譲らなかった名俳優は、この詩に有るように『嘴』を天空に向けて、天与のあの独特な声で囀(さえず)り続けたかったのかも識れないなあ・・・?!
ジジイには、名共演者だった『高倉健さん』を相手に、複雑な女ごころを演じて男たちの社会を痛烈に批判してみせた
『チロルの挽歌・・・!』(=NHK)
の印象が未だ鮮明に残って居るが、大河で主役を張った『春日局』も代表作かな・・・!
まあ・・・、あれだけの存在感(=色気)を醸した大俳優さんだったから、今なら御年80歳に為られて居る方の
『老いた名演技・・・』
も観てみたかったとも想うが、あの消え方の方が大原さんらしかったのかな・・・?!
などと・・・、柄にも無い感懐に浸って居るジジイの回顧に付き合って頂いて居りましたら、ありがとうございました・・・(謝&拝)
