・お灸・・・(Ⅱ) | 日本哭檄節

日本哭檄節

サミュエル・ウルマンの『青春』の一節、
≪ 希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。≫
こそ、人生の糧(よすが)か・・・!
既に古希寸前に達した今こそ、この言葉に励まされながら、さあ、もうひと踏ん張りしてみるか・・・(笑)

 チョッと投稿順序を違えたが・・・!

 

 と云う訳で・・・、不意に起こった『邪心』の顛末を確かめるべく、ジジイが脱衣場ロッカー通路の縁台に腰掛け、まだ浸かっても居ないのに、素っ裸で、然も湯上りの熱(ほて)りを冷ますような風情で待つこと20分くらい経った頃・・・!

 

 当の『主人公さま』と思しき御仁が・・・!

 

 左手に小ぶりの湯道具籠を提げ右手に薄青いタオルを提げた、ジジイよりも少し年輩かと観える、如何にも

『湯上がりの心地快さ・・・』

を漂わせたサッパリ顔の御仁が、ジジイが陣取った縁台の方へ近付いて御座ったが、その両手の何処にも、ジジイが『元祖・DAISO Coin』を投入して右廻しにロックして抜いて、左腕に廻したような『赤い鍵輪』は眼に着かなかったから、直ぐに、

『オオー、このお方だな・・・!』

と判ったが、当の『主(ヌシ)殿』は、自分が見当を着けた付近のロッカーの前まで来て、自分が入浴前に鍵輪を把手に引っ掛けたと憶える場所に、目指す色の鍵輪が視当たらないことに気付かれたご様子で、それまで『至福』に浸って来られたお顔の表情が、一瞬にしてお変りに為った表情がジジイの眼に前に

『ド・アップで映った・・・!』

とご想像頂きたい・・・!

 

 何せ、この日(=日曜日)の市営湯屋は、午後3時頃と云う時間帯も手伝って超賑わい(=満員)状態だから、約1mほどの通路の両側に並ぶロッカーの扉はどれも

『現在、入室中状態・・・』

で、赤い鍵輪がぶら下がって居る扉など近くには視当たらないから、この状態を視た『主(ヌシ)殿』が、咄嗟に自分の『緊急事態』を悟られたとしてもおかしくないシチュエーションである・・・(笑)

 

 

 

 それでも・・・、自分の記憶に在ったらしい『No.73』の扉の把手を再度引き開けようと試みられたが、ジジイからしっかり『DAISO Coin』を呑み込まされて、

『しっかり守ってまっせー状態・・・!』

の扉はビクともするハズも無いから、主殿は、自分が番号(=場所)違いをして居やしないかとの想いを行動に移し、両隣の把手にも手を掛けられたが、どちらも『只今入室中』だから開くハズが無い・・・!

 

 当に、

『不思議だなあ・・・?!』

と云う表情で、それを両隣&下3、4カ所ほど試されたヌシ殿は、その困惑の表情で、終いには自分が立って居る通路の床をグルリと一回転、落しモノを眼で追い探す素振りまで・・・!

 

 それを眺めて居たジジイが、

『もう善かろう・・・?!』

と想い、徐(おもむ)ろに、少し皮肉を込めた口調で

『お探しのモノは、コレですか・・・?!』

と云いながら、ロッカーキーの通された赤い鍵輪を眼の前に吊るし見せると、ヌシ殿は、当に

『キツネに抓まれたようなお顔・・・』

で、無言でジジイの眼の前に立ち尽くされたまま・・・(笑)

 

 オーバーな云い方をすれば、こう云うのを

『真ッ昼間に幽霊にでも逢ったような・・・!』

と云うのだろうが、そりゃあそうだわな・・・!

 

 まったく見ず識らずの人間から、自分の頭の惑乱を引き起こして居る『ブツ』を眼の前に吊り見せられれば、誰だってそう云う顔に為らざるを得ないだろう・・・!

 

 しかし・・・、それでも主殿は、何故このハゲ頭が自分の目的のブツを吊り提げて居るかの真意などお察しに為れる冷静さは取り戻して居られないから、その狼狽が反発したか、暫しの間の後、ジジイに向かって、今度は怒りを込めて

『アンタは、泥棒か・・・?!』

と来たもんだ・・・(笑)

 

 まあ・・・、このご発言も、状況から考えればゴク常識の範疇だろうが、ジジイが若し脱衣場荒らしなら、DAISO Coinなど呑ませる前に、アッサリ頂戴して自分のロッカーにでも押し込んで於けば善いし、遥か昔の貧しかった時代なら兎も角・・・、今の時代に、他人の下着衣類など盗んでも一円の足しにも為らない・・・(笑)

 

 それに・・・、こんな無防備なロッカーの遣い方を働く輩は、そもそも貴重品など持ち込んでも居ないし、大概が

『近場の常連客・・・!』

と相場は決まって居るからそんなお怒りなど無視して、

『100円玉一個をケチる歳でも無かろうし・・・、それに、入れても返してくれるのだから損もしないのを・・・、何故、こんな浅ましい真似を為さるのですかい・・・?!』

と一講釈垂れると、主殿には一言も無い・・・!

 

 と云っても・・・、これはこのシチュエーションでの遣り取りの幾つか端折ってだが、そこはご想像頂きたい・・・!

 

 因みに・・・、ココのロッカーへの貼り紙では、

『カギを失くされた場合は、3,000円頂戴します・・・!』

と貼り出して在るのだから、ジジイがワザと識らぬ顔で浴場に入って行ったら、この主殿は、最悪

『3,000円の懲罰出費・・・』

を強いられることに為ったのだ・・・!

 

 ジジイが、そのことまで説くと、どうやらヤッと自分の迂闊に想いが到られたご様子だったが、それでも自分が悪かったと云う反省は無いから、こんな輩に何を云っても

『馬の耳に念仏・・・』

なのは判っては居るが、それでも遣っちまうのがジジイの病癖で・・・(汗)

 

 講釈の途中で・・・、

『他所から来た人がこんな非常識を視たら・・・、「アア・・・、ココ(=都城)は、そう云うマナーの低い処なのだ・・・」と想うのですよ・・・!』

と垂れたのだが、まあ、これも主殿の心には届きはしまいが・・・?!

 

 そんなこんなで・・・、ココで、ジジイより幾分(=歳は訊いたが)歳上の先輩相手に、馬耳東風の講釈を垂れさせて貰ったのだが、果たして、少しは『お灸』に為ったかどうか・・・?!

 

 と云うのも・・・、この脱衣場ロッカーもだが、その前の『靴箱ロッカー』でも、毎度、こんな状態が繰り返されて居て、鍵の着いた『空いてるハズの扉』を開ければ、そこには『無断入靴』さんが居座って居られるのは、この脱衣場よりも多いのだ・・・(笑)

 

 特にこの日は大賑わいだったから、『団体(=家族)様』での無断入靴の多いこと・・・(笑)

 

 

 余談に為るが・・・、ジジイの過去のWatchingから推察するに、この『靴箱無断入靴』を働かれるのは、どうもご婦人の側に多い気がするのは、ジジイの偏見か・・・?

 

 玄関などと云う誰もが立つ場所で、こんな『非常識(=低マナー)』を観て育つ子供らが、将来、真似をしないハズは無いわな・・・(笑)

 

『これくらいは(=自分だけなら)、善いだろう・・・?!』

の輪が拡がって・・・、いつまで経ってもこんな『低俗』を晒す民族から成長しないってことだろな・・・?!

 

 そして・・・、これが

『誰もが遣ってるのだから・・・!』

と為って、

『みんなで渡れば、恐く無い・・・!』

に為るのだ・・・!

 

 アアー・・・、嫌(ヤ)だ、嫌だ・・・(汗)

 

 などと云う、ジジイの

『独り善がりのストレス発散遊び・・・』

にお付き合い頂いて居りましたら、申し訳有りませんでした・・・(謝&拝)