東京都庭園美術館の庭にある茶室「光華」関連講演会(講師:小沢朝江先生)で知ったトリビア第三弾です。
これまで「光華」特別公開に遭遇したことは何度かありました。
とはいえ椅子席とは珍しいなぁ、、とか広いなぁ、ぐらいの雑駁な感想で終わっていました。
ちょっとヒントをもらえると、目から鱗、見方がガラリと変わるもの。
例えば下の画像。
設計者の拘りが見られます。
どこの部分かおわかりでしょうか?
普通ならこうしない、という点があるといいます。
もうひとつ画像を出せば大きなヒントになるでしょうかね。
こちらです↓
答えはーー
鴨居の高さを、わざとズラしているのです。
普通なら、鴨居は横一直線に同じ高さでそろえるもの。
ところがこちらでは、一直線でつながらず、上がったり下がったり。あみだくじみたいに高さズレを起こしています。
これは設計者で茶人の中川砂村の好みなのかもしれません。
というのも、田中太介のための茶室「松籟亭」(いまは広島県呉市に移築)でも、中川は同じこと(高さをずらした鴨居)をやっているのです。
村野藤吾も、このようなズレた鴨居を採用しているとのことでした。
ズレの部分をマーキングしてみます。
ここの部分などはわかりやすいかな↓
ひとつ”鴨居のズレ”、というヒントをもらうと、その部分を注視するようになり、次々気が付きます。
立礼の間でも、控えめなズレを見つけました。
ここ。↓
鴨居ではないけれど、横一直線になっていません。
ここもわざとハズしているとしか見えません。
それから建築の工夫点はもうひとつ。
広間にある床の間の一画です。(写真右手)
アップで見ると、まず目が行くのは丸型のなかに模様が描かれている畳縁だと思います。
でも実は注目すべきはそこより手前。
いわゆる床框(とこがまち)の部分が漆使いの「一閑張り」になっているのです。
ネットから拝借した説明によると、「一閑張り」とは竹や木材で作る素地に和紙を張り、漆を塗って仕上げること。
黄色い↓で囲った部分が漆使いなんです。
塗装した木でできているように見えますが、実は漆なんですね。
襖の上部には奇木が使われ、一部が網代天井です。
茶室から出ると、大きな踏み石があります。
当初作られかけた第一期の茶室では、この石はもっと池寄りにありました。
以前記した通り、茶室そばには防空壕跡もあります。














