旧朝香宮邸、現東京都庭園美術館には茶室「光華」があります。

外国人の招待客を考慮し、立礼席が設けられているのが特色です。

一説には、パリ滞在中、朝香宮鳩彦王が交通事故に遭い足を負傷。

座するのが辛かったのでは、とも言われています。

 

 

 

 

立礼の茶室としては、京都の博覧会で19世紀末に設えた例がありますが、あくまで仮設。

本格的立礼専用の茶室としては最初期の例とされています。

(茶室の竣工は、複合的な理由により確定されていませんが、大体昭和12年頃に使われ始めたと聞きます。)

調度品はもちろん特注で、保存状態よく、今も残されています。↓

 

 

 

扁額「光華」は、朝香宮鳩彦王の自筆なのだとか。

(とはいえ、達筆すぎる、として疑問視する声も?!)

 

 

 

先月、庭園美術館でこの茶室関連の講演会があり、そのなかで、「へぇ、今まで気づかなかったなぁ」と思ったことがあります。

 

それはー 茶室を構成する3パート=小間、広間、立礼のそれぞれにつくばい(蹲)が設けらえていること。

 

 

 

その話を聞いてからつくばい探しに乗り出しました!

まずは立礼席のかたわらに一つ発見。

 

 

 

次に広間の前に一つ。

 

 

 

小間のまわりは立ち入りができないので、3つ目はすぐには発見できず。

奥の方にひっそりと置かれているのをなんとか見つけました。

 

 

 

アップで。

朽ち果てそうなかけひ(筧)も!

 

 

 

小間と広間の接合部分はこのようになっています。

 

 

 

内部の建築も見どころが多々。

言われて初めて気づくポイントももちろんありました。

朝香宮邸といえば、アールデコの粋を集めた傑作ですが、この茶室も、宮大工や設計者が細部にわたって工夫を凝らしています。

残念ながら、本館同様、早世された鳩彦王妃である允子内親王は、完成を目にすることはできませんでした。

 

なお茶室の中を見学できる期間は限られています。

今年の8月には比較的長期間見学可能でした。