18世紀にザルツブルク大司教レオポルト・アントン・フォン・フィルミアンによって作られたレオポルドスクロンですが、
1918年、20世紀を代表する演劇人マックス・ラインハルトがこの宮殿を購入、
ラインハルトは、
当時かなり荒廃していた宮殿を修復し、ヨーロッパ中の芸術家・作家・音楽家が集まる場所にしたそうです。
そして、
作家のフーゴ・フォン・ホーフマンスタール
作曲家のリヒャルト・シュトラウスらと
このレオポルドスクロンでザルツブルク音楽祭の構想を練ったとのことで、
レオポルドスクロンは、ザルツブルク音楽祭誕生につながった場所ともいえるようです。
Venetian Salon(ヴェネツィアン・サロン)
レオポルドスクロンの中でも、とても個性的な部屋で、宮殿を購入したマックス・ラインハルトの「芸術家としての趣味」が強く出ている部屋と言われています。
もともとはマックス・ラインハルトの音楽室として、1929~1930年頃に造られたそうです。
金色の額やたくさんの鏡
が特徴的なヴェネツィアン・サロンですが、
壁面には1,500個以上の鏡が組み込まれているそうです。
また、壁に描かれているのは、イタリアの伝統的な仮面劇Commedia dell’arte (コメディア・デラルテ)で、
アルレッキーノなど、仮面をつけた人物が登場します。
コメディア・デラルテの「仮面」には、姿や役割を変える力がある、
役者は仮面をつけることで、別の人物になり、普段とは違う人間の側面を表現できる。
ヴェネツィア・サロンには、鏡や仮面をつけた人物がたくさん描かれているのですが、
鏡も仮面も、
「人間にはいろいろな顔・いろいろな側面がある」
ことを象徴しているのだと説明されています。
鏡、金色、仮面、
少し現実離れした、ぞくっとする美しさがあるお部屋でした。
2026.8.8〜8.14 オーストリア旅行





































