
前回の記事で云い忘れた点があります。亡母のように、食糧不足の経験がある人はいても、戦場での経験をされた人は、ほとんどいないのが現状です。
若者たちの両親は戦後世代ですから、【戦場】というものを教える人はおりません。よって、映画やアニメ等から、何となく知る世代が約9割になりました。
恐ろしいのはこの点です。「戦争の本当の恐ろしさ」が薄れていくのです。
◆戦争に関わらなかった国
上図における"緑色の国"は、「戦後80年間で戦争に関わらなかった国」を指しております。
★戦争のトラウマ
さて、何処の国の指導者も、兵士として戦地に赴く人はおりません。出兵するのは軍人と徴兵された一般人です。
ベトナム戦争に出兵した人物の話を紹介します。彼は3回離婚しています。その原因は、深夜になると女房を殴り、離婚、再婚を繰り返したのです。
戦争体験による【PTSD(心的外傷後ストレス障害)】です。
【心理学】異常な不安や恐怖、トラウマを生じる(12/5)
生死に関わるような強い衝撃的な体験(トラウマ体験)の後、その記憶がフラッシュバックしたり、悪夢を見たり、体験を避けようとしたり、過剰に警戒するなど、日常生活に支障をきたす病気です。
◆戦争期間は約50年
上図は「江戸時代から現代までの年表」です。江戸時代は徳川幕府が統治していた時代で、戦争をしていない期間は日清戦争までの「291年間」です。
●1853年 (嘉永6年)~ ペリー来航、開国を迫られる。
1853年にペリーが来航してから、日本は変わっていきます。
●1858年 (安政5年)~日米修好通商条約調印、安政の大獄
●1867年 (慶応3年)~大政奉還、江戸幕府が終焉
●1868年 (明治元年)~戊辰戦争、明治維新
19世紀末、欧米諸国はアジア、アフリカに進出し、植民地を獲得し、勢力を拡大する【帝国主義政策】を推し進めました。
日本は明治維新を切っ掛けにして、欧米列強の経済力・軍事力に圧倒され、対等な国家になるため「富国強兵」「殖産興業」を掲げ、急速な近代化・西洋化を進めました。
そして、日本は徐々に帝国主義から抜けられなくなっていき、とうとう日清戦争に突入します。
●1894年(明治27年)~日清戦争
朝鮮半島の支配権を巡り、近代化を遂げた日本と清国(中国)が衝突した戦争で、日本が圧勝し、朝鮮の独立承認、台湾・遼東半島の割譲、巨額の賠償金を獲得しました。
●1904年(明治37年)~日露戦争
10年後には、朝鮮半島と満州の権益を巡り、日本とロシア帝国が戦いました。結果は日本の勝利となり、中国大陸や樺太の利権を得て、帝国主義国家の仲間入りを果たします。
●1914年~1918年(大正3~7年)~第一次世界大戦
さらに10年後、ヨーロッパで始まった「第一次世界大戦」には連合国として参戦し、戦勝国に名を連ね、三度、戦争の果実を得ることになったのです。
●満州事変(1931年)~満州国建国(1932年)
日本の次の狙いは「満州」です。
1931年(昭和6年)の柳条湖事件(満州事変)を口実に中国へ軍事侵攻、満州を占領下に置き、溥儀(清朝最後の皇帝)をトップに据えた【傀儡国家・満州国】を建国します。
●国際連盟脱退(1933年)~日中戦争(1937年)
しかし、日本はこれにより国際的批判を浴び、1933年(昭和8年)に国際連盟を脱退、世界から孤立する道を歩み始めます。
1937年(昭和12年)には、「盧溝橋事件」に端を発した、泥沼の戦争と言われる【日中戦争】に突入、米英と対立するようになり、日本は益々、世界から孤立するようになります。
今回はここまでです。それでは~![]()
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【復員兵のPTSD】凄絶な戦地の記憶 家族に向いた狂気











