今日は愛酒の日 | ザスタのクマさん

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冷酒の美味しい時期ですが、緊急事態宣言で集団での禁酒されてる方も多いかと・・・






もちろん、飲酒は二十歳すぎからですが、お酒が登場する物語を読むことは未成年でもOK。
ほんと、お酒と文学の相性は抜群で、なぜなら飲み方に人間性が現れるからです。

ということで、余談になりますが、
本日は太宰治と禁断の酒、アブサンについて取り上げてみます。



写真:林忠彦写真集 日本の作家(小学館)p4~p5より 撮影/林忠彦



無類の酒好きだった太宰は、神谷バーの他にも銀座のバー、ルパンでよく酒を飲んでいた。
ルパンのバーカウンターで太宰がくつろいでいる写真(左)はよく知られていますが、
これは写真家の林忠彦が撮影したもの。

林の写真集「日本の作家」には、織田作之助(右)を撮影していたところ、「織田作ばかり撮っていないで、俺も撮れ」と泥酔した太宰に絡まれて撮影したというエピソードも残っています。

絡まれなかったら、日本で1番有名な太宰の写真は生まれなかったということです。
ちなみに「日本の作家」では、このエピソードを体現した見開きページ構成となっています。

さて、太宰の自叙伝ともいえる「人間失格」の主人公、葉蔵は中毒性が強く、
かつては一部の国で製造禁止にまでなった禁断の酒、アブサンを「喪失感」に喩えています。

そういえば、「人間失格」の中に以下のような記述があります。

『飲み残した一杯のアブサン。
自分は、その永遠に償い難いような喪失感を、こっそりそう形容していました。絵の話が出ると、自分の眼前に、その飲み残した一杯のアブサンがちらついて来て、ああ、あの絵をこのひとに見せてやりたい、そうして、自分の画才を信じさせたい、という焦燥にもだえるのでした。』

アブサンを愛飲する太宰は、酒を飲むことについて「酒を呑むと、気持を、ごまかすことができて、でたらめ言っても、そんなに内心、反省しなくなって、とても助かる。」と
随想「酒ぎらい」で語っています。

絶えず繰り返してしまう自問自答に苦しんだ太宰は、
酒の力を借りることで心の平静を保っていたのに違いない。

そうそう、アブサンは他の酒よりも強い高揚感が得られることから、
ゴッホやピカソ、ヘミングウェイといった海外の多くの芸術家も愛飲していました。

そして その名前の由来も英語の「absence」不在 に由来し、フランス語でも
アブサンは存在しないという意味になり、

「まるで名付けられた時から運命が決まっていたようだ」という名文句もあるそうです。

絵画や小説、映画などでも見かける事の多いアブサン。
実はこんな歴史があり、変化を遂げて今も人々に愛されるのでした。

いやぁ~、それでも飲み過ぎには、ほんと気をつけましょう汗

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撮影 文 熊谷

追伸

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