【痛みの不安~よい実例~】
先日、父が凍った道で足を滑らせて手を着き転んだ際に後頭部を打撲したそうです。
手はさほど問題なかったようですが、それ以来、頭が痛くて心配なので翌日病院へ行ったそうです。
CTの検査結果、脳に異常はなく血腫なども確認されなかったため、「問題なし、心配ありません」とのことだったそうです。
それでも頭痛は継続しており不安を拭いきれなかったようです。
後日、医師にまだ頭が痛いと訴えると、「心配ならもう一度、CT撮りますか?」と言われたそうです。
さすがに被曝もよろしくないので断ったそうです。
で、残ったものは何か?
「不安」という感情のシコリです。
この感情のシコリは物質ではありませんが、実際に存在します。
電話で話を聞く限り、心配するような頭痛ではありませんが、それでも外傷後に頭痛が継続するのは不安なものです。
ここで医師と患者の意識の相違があることがわかります。
医師の言い分は至極ごもっともです。
CT検査の結果、脳に異常はみられなかった訳ですから、命に関わるような心配はありません。だから「大丈夫、心配ない」と言った訳です。
しかし、です。
患者(父)は、まだ実際に痛みがあるわけです。
大丈夫と言われても、痛みがある以上、本人にとっては大丈夫ではありません。
痛みにはいろいろ側面がありますから、脳に異常がないからと言って、決して大丈夫とはいえません。
では、この痛みの原因は何であるのかを追求しなくてはいけません。それなのに、医師は命に別状がないから大丈夫で問題を片付けてしまったことに問題があります。そして極めつけに「そんなに心配ならもう一度CTを撮りますか?」と患者心理とは裏腹な失言をしたことに問題があります。
患者心理に立てば、「脳に異常はないので、命に別状はありませんのでひとまずご安心ください。では、この痛みの原因を検討しましょう」と言うだけで患者は安心すると思います。この安心があるのとないのでは、痛みの質が変わってくることが十分に考えられます。
心配が余計に痛みを増幅させるかもしれませんし、ただの打撲で1週間も放置すれば自然治癒したかもしれない問題が後を引きずるかもしれません。そして、それの心配が元で治る機会を損失するばかりか、慢性痛に移行したら厄介なことになります。
たまたま、息子がカイロプラクターだったため、相談された私は、痛みのタイプと場所から「鞭打ちによる胸鎖乳突筋のスパズム」ではないかと推測しました。
そして、実際に電話で指示をだしながら、胸鎖乳突筋をさわってもらうと痛みがあるというので、恐らく間違いないだろうと判断して、自分でしばらく軽いマッサージを続けるように指示を出したのです。
この時点で初めて、父の「不安」が払拭されて安心に変わりました。
そして親父は言いました。
「病院の先生は鞭打ちの可能性など一言もいわなかった」と・・・。
もしも、医師が別の可能性を述べていたのなら不要な心配だったのかもしれません。
その後、痛みは少し緩和したものの受傷10日を過ぎても
まだ痛みが取れなかったため、私の元へ長野から東京へ
施術を受けにきました。
実際に検査をしてみると胸鎖乳突筋のスパズムはありませんでした。
やはり、実際に検査、触診をしてみないとわからないものです。
しかし、僧帽筋と後頭下筋群に緊張がみられたため、
これらの関連痛と判断して、施術を行いました。
結果、翌日には痛みがかなり軽減し、2日後には無くなったと
連絡がありました。
昨日の学校説明会イベントの記事でも書きましたが
やはり、検査は重要であります。
今回は、早期に問題解決できたのでよかったのですが、
もし、父が誰にも相談できず、医師に言われたように
問題ないといいつつも頭痛を引きずっていたらどうなっていた
ことでしょうか?
ひょっとすると、不安により痛みが増強していたかも
しれませんし、慢性の問題に移行していたかもしれません。
このように痛みとは、単に現場に問題がなくても
そこに情動がプラスされることにより厄介な問題
になることは少なくありません。
今回のケースに限らず、慢性腰痛で苦しんでいる人、
その他、慢性の痛みで苦しんでいる人は、
単なる構造的な問題では説明がつかないことが
多々ございます。
昨日の記事では検査の重要性を述べましたが
実はその前にもっと重要な要素があります。
それは・・・・。
問診の技術です。
検査をする前に、徹底的に問診をします。
この問診によって8割方見当を付けます。
そして、その問診から得た情報を実際に
検査所見と一致するのかを確かめることで
はじめて正しい施術へとアプローチできるのです。
とここで、もう一つセミナーの告知をします!!
「痛みのミカタ」セミナーです。
大阪と東京で決定。
今回は、痛みをテーマとして
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そしてミスターXこと・・・
この3名で「痛みのミカタ」コラボセミナーを行います。
詳細はまた今度(笑)
玉田先生の告知ページはこちら
気になる方は日程だけ確保しておいてくださいね。
大阪 2月25日(日)10:00~17:00
東京 4月1日(日)9:30~16:30
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東京セミナーはもう少しお待ちください。