この話は

ほぼ 実話です

 

 

 

就職して 4ヶ月半

 

職場では

相変わらず 怒られっぱなしの娘

ドラ子

 

 

家に帰ってくる 度に グチグチと

上司の愚痴をこぼすけど

 

私としては

 

ま でも

新入社員なんて みんな そうでしょ

 

そういう中 頑張って

初めて 一人前になっていくんだし

 

親にできることなんて

せいぜい うちに帰ってきた時に

おいしいご飯を つくってあげたり

 

楽しい雰囲気で 気分を盛り上げるくらい

 

という スタンスでいる

 

 

とはいえ

 

新人が 職場のパワハラで

精神的に追い込まれて

病気になったり

自殺に追い込まれたりすることも

ない とは言えないので

 

目の片隅で それなりに注意深く

様子をウォッチしては いた

 

 

そして

マンガに描いたように

 

ドラ子が 職場の愚痴を言っていた

その時にも

 

私は それなりに気配りをして

 

言葉を選びながら

答えていた つもりだった

 

 

 

その時

 

ドラ子が

カウンタートップにある ゴーヤを

サッと   手に取ったので

 

 

なにか 私

マズイことでも 言ってしまったのかな

と 一瞬 ドキッとした

 

 

すると

ドラ子は ゴーヤを握りしめたまま

突如

一人芝居を始めることを 宣言

 

 

目が点になってる私を 無視して

 

今 私 友人〇〇ちゃんと

お喋りしているところね

 

と 状況設定までして

 

 

〇〇ちゃん どう? 仕事楽しい?

 

へ~ 口うるさい上司が いるの

タイヘンだね~

 

と お芝居は 突然 始まった

 

 

その友人への さり気ない質問の 後

同じ質問が ドラ子に振られる

 

私?

モチロン バリバリ 仕事してるよ

 

上司からは いっつも 褒められてる

仕事覚えるの 早いね とか

気が利くねえ とか

 

…と

そこまで言ったところで 突然

 

あ ママ たいへん

鼻が 鼻が~

 

 ドラ子が叫び

 

その顔を見ると

鼻の先に

ゴーヤがくっついて 延びている

 

 

これって 明らかに

ピノキオを模した 自虐ネタ

 

 

母として

このネタに うまく反応しなければ

 


その瞬間

強いプレッシャーが   私を襲った

 

 

咄嗟に

 

ああ ドラちゃん

あなたがウソつくから

 

ダメだよ 早く 正直に言い直して!

 

私が そう叫ぶと

その言葉に反応して ドラ子が言った

 

〇〇ちゃん ゴメン

ホントは私 仕事 全然できないの

 

毎日 怒られてばっかで

覚えられないし ドンくさいし…

 

 

その言葉の直後

ゴーヤ鼻は ぽろり と 取れた

 

…って ドラ子が

鼻からゴーヤを 外しただけなんだけどさ

 

 

良かったね ドラちゃん

やっぱ人間 正直が一番だよ

 

と 私は

ピノキオのお話に出てくる   コオロギ

ジミニーが言いそうな言葉を

最後に さり気なく 挟み込み

 

この一人芝居は 終わった

 


 

日頃は 回転が

すっかり遅くなっている 私の頭だけど

 

この時ばかりは 超高速回転

 

我ながら いい反応だった

 

誰も褒めてくれないから

自分で褒めるけど

 

 

 

 

 

それにしても ドラ子は

 

強さなのか 鈍感さなのか ノーテンキさなのか

よく わからないけど

 

今までも その 超ポジティブな発想で

私を よく驚かせてきた

 

https://hama-sush-jp.pro/abekawa-maki/entry-12078044847.html

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今回のことでも

その能力を 遺憾なく発揮した

 

 

自分の悩みを 笑い飛ばせる

それって


世の中を渡っていく 上で

心強い味方に なる

 

 

 

親としては それでも

ドラ子の

ちょっと幼い 甘えん坊のところが

心配ではあるけれど

 

その 子どもっぽい部分で

ゴーヤと ピノキオの鼻をつなげる

発想が湧くなら

 

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日々も 豊かに 楽しくなるしね

 

…って書いてる私も


ドラ子に 負けず劣らずの

ポジティブ人間だってこと

 

今 気がついた