私は数年前の東京オリンピックで、オリンピック自体が利権まみれの真っ黒な組織であることを知ってから、オリンピック自体には一切興味すら湧かなくなった。

その為、今回イタリアのミラノで開催されているミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックも、全く興味を示さなかった。


ただ、数日前、日本フィギュアスケートの三浦璃来/木原龍一ペアが、日本初のメダル獲得で、しかも金メダル、との記事が出回り、SNS等でもその演技や金メダルが確定した瞬間も動画で流され出した。

当然、私の目にもとまった。


フィギュアスケートのことは良くは分らない私ではあるが、何故か見ているだけで泣けてきた。


前日のSPではまさかのミスをしてしまい、5位という、ほぼメダルは絶望に近い非常に厳しい条件下であったとのこと。
前日のSPでの演技を終えた直後の木原選手の様子がその絶望感のすべてを物語っている。

 




そしてSPを終えたその日は、これまで7年間ほぼ毎日を共に過ごしてきた三浦選手さえも見たことがない程、木原選手は泣き続けたらしい。

しかし、そんな姿を見た三浦選手は翌日の演技前に

「今日は私が龍一君のために滑るから」

と言葉を掛け、木原選手も

「お互いの為に滑ろう」

と何とか気を取り直して本番の演技に臨んだとのことである。

そして、本番の演技は前日の落ち込み具合が嘘のように完璧な仕上げで、歴代最高得点を叩き出した。

演技を終えた二人の姿は、全世界を魅了した。




本当に、映画の世界そのものである!!!



しかし、この二人が世界を魅了したものは、これに留まらなかった。


日本勢が先に演技を終え、他国(ドイツ)の演技が終え、そのドイツの得点が出た段階で初めて日本勢のメダルの色が確定する。

そして、演技を終えたドイツの得点が発表され、ドイツの得点が日本の得点に届かず、日本の逆転金メダルが確定した。

しかし、金メダルが確定したその瞬間、本当ならば前日の失敗もあり喜びを爆発したかったであろうにも拘わらず、三浦選手は演技を終え、自分たちに逆転されて金メダルを逃してしまったドイツの選手へ心情を慮り、横に居たドイツ選手に静かに拍手を送り続け、その演技を讃えていたのである。

 

 

 


本当は、現実として受け止め切れていなかった部分が大きかっただけなのかも知れないが、これは立派である。



オリンピックに拘わらず、スポーツ競技で、勝敗が決した後、勝ち負けにかかわらず相手選手への敬意を表することは、スポーツマンシップとして多くの競技中にも見られる。

しかし、破れた相手への心情を慮り、勝利した自身の喜びを抑える、という発想は恐らく世界中で日本人独特の美徳であると思う。

三浦選手の対応は、同じ日本人として誇り思う。


そして、すべてのフィギュアスケートの競技が終わった後、彼らは再び、日本人独自の美徳を見せてくれた。


三浦璃来/木原龍一ペアと、今季を最後に引退を表明している坂本花織選手がスケート場中央に集り、深々を五輪に頭を下げ、さらに膝をついて氷上に描かれていた五輪に手を触れたのである。

五輪に対する最大の礼を表したのである。

 

 

 



ご立派である!!!

そして、これをした国は日本だけである。



こういった光景を目にすると、本当に、日本人として生まれてきたことに感謝を持つとともに、日本人を誇りに思う。


こういった日本人のみの美徳、守っていかなくてはならないと強く思う。


では。